それはもう本当にハンバアグです本当に
地獄だな
ジリジリとゆっくり焦げる手の甲を
右目で確認しながら電動自転車を漕ぐ
あ
粗大ゴミ置き場でママチャリ拝借して
警察にパクられた大学2年の夏よりかは
地獄じゃないかな
「もう僕、公務員なれないんすかね?」
って、指紋採るお兄さんに質問したら
「バンドマンが公務員、、
ならんでええんちゃう?笑
まあ、その前に大学卒業せなあかんよ
せっかく
学校のすぐそばに住んでるんやから」
って返されて和んだし
帰りのタクシー代さえ持ってないから
暑を出て深夜にトポトポ歩いて帰ろうとしたら
向井理みたいに爽やかなお兄さんが
「内緒やからね🤫」
と言って家まで送ってくれた
そのお兄さんが爽やかに僕に職質して
爽やかに僕を署まで連行したんだけど
◇
あの時とは違って
当たり前のように電動自転車を漕いでる
それって、地獄じゃないかもなあ
なあに
手の甲くらい太陽に焦がされても大丈夫
脱毛エステのお姉さんから購入した、
ダチョウ抗体ナントカ入り美容液を塗れば
ピッコロが何回もヌメっと腕を生やすように
手の甲くらい直ぐにダチョウになるだろう
エスティーローダーなんてメじゃないぜ
なんたって
ダチョウ抗体ナントカは、、
まあいい、後でググ、、いや、ヤフろう
◇
ジリリリリ!
っとベルが急かす
快速列車🚃に何とか滑り込んだ
混んでないのに絶妙に座れない
手でパタパタ扇ぐ女の隣が少し空いてる
つまり、座るスペースは皆無
地獄だな
間違っても開くなよ
と念じながらドアにもたれかかった
目の前に後ろ向いて立って汗を拭っている、
若々しい感じのアラフィフ気味のお姉さんの
グレーのパンツスーツの何というかその
痩せ気味だけど、ね、その
少し🤏大きめのお尻のパンティラインが
しっかりメに浮かんでいる
我が意を得たり
と言いたげなパンティラインだ
-それはもう本当にハンバアグです本当に-
と、和訳の説明書きが記された、
バンコクで食べたハンバーグ定食を思い出した
それは
わけわからないけど何か嬉しい記憶だろう
天国かもしれない
夏は、40代から50代のお姉さんの
パンティーラインが主張し始めるのだから
学校へ行こう!の青年の主張みたいに
青年?若者の主張やったかな
後でヤフ、、いや、後でジピろう
◇
天国と地獄が
数分置きにやってくる世界に僕らはいる
死んだ後に待ってるのが
天国か地獄かなんてどうでもいいし
今更そんなことで悩むこともできない
全部食べてしまった後に
ハンバアグを出せと言われても無理なように
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