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それはもう本当にハンバアグです本当に

地獄だな

ジリジリとゆっくり焦げる手の甲を

右目で確認しながら電動自転車を漕ぐ

粗大ゴミ置き場でママチャリ拝借して

警察にパクられた大学2年の夏よりかは

地獄じゃないかな

「もう僕、公務員なれないんすかね?」

って、指紋採るお兄さんに質問したら

「バンドマンが公務員、、
 ならんでええんちゃう?笑
 まあ、その前に大学卒業せなあかんよ
 せっかく
 学校のすぐそばに住んでるんやから」

って返されて和んだし

帰りのタクシー代さえ持ってないから

暑を出て深夜にトポトポ歩いて帰ろうとしたら

向井理みたいに爽やかなお兄さんが

「内緒やからね🤫」

と言って家まで送ってくれた

そのお兄さんが爽やかに僕に職質して

爽やかに僕を署まで連行したんだけど



あの時とは違って

当たり前のように電動自転車を漕いでる

それって、地獄じゃないかもなあ

なあに

手の甲くらい太陽に焦がされても大丈夫

脱毛エステのお姉さんから購入した、

ダチョウ抗体ナントカ入り美容液を塗れば

ピッコロが何回もヌメっと腕を生やすように

手の甲くらい直ぐにダチョウになるだろう

エスティーローダーなんてメじゃないぜ

なんたって

ダチョウ抗体ナントカは、、

まあいい、後でググ、、いや、ヤフろう


ジリリリリ!

っとベルが急かす

快速列車🚃に何とか滑り込んだ

混んでないのに絶妙に座れない

手でパタパタ扇ぐ女の隣が少し空いてる

つまり、座るスペースは皆無


地獄だな

間違っても開くなよ

と念じながらドアにもたれかかった

目の前に後ろ向いて立って汗を拭っている、

若々しい感じのアラフィフ気味のお姉さんの

グレーのパンツスーツの何というかその

痩せ気味だけど、ね、その

少し🤏大きめのお尻のパンティラインが

しっかりメに浮かんでいる

我が意を得たり

と言いたげなパンティラインだ

-それはもう本当にハンバアグです本当に-

と、和訳の説明書きが記された、

バンコクで食べたハンバーグ定食を思い出した

それは

わけわからないけど何か嬉しい記憶だろう

天国かもしれない

夏は、40代から50代のお姉さんの

パンティーラインが主張し始めるのだから

学校へ行こう!の青年の主張みたいに

青年?若者の主張やったかな

後でヤフ、、いや、後でジピろう



天国と地獄が

数分置きにやってくる世界に僕らはいる

死んだ後に待ってるのが

天国か地獄かなんてどうでもいいし

今更そんなことで悩むこともできない

全部食べてしまった後に

ハンバアグを出せと言われても無理なように

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