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福祉①

日曜日の夜
明日に備えて早く寝ようとしてたら
最後の最後に
爆熱動画がぶっ込まれた
何となく名前は知っていた舞踊家だ

視聴スピードは1倍のまま
気付けば凝視していた



まだまだ頑張ってよ!

と、普通身を案じるはずの医師が
全力で鼓舞していた
そんなパターンもあるんだな

都営住宅
パーキンソン病発症
弟と2人暮らし

福祉のお世話になっているであろうことは
想像に難くない

だけど

福祉をやっているのは
寧ろ
路上で熱量を配布する舞踊家の彼の方だ

そう僕の右脳は結論付けた

天才と凡人の1番の違いは
優しさ

つまり

みんなありがとー!
って言う時の
[みんな]の範囲がとてつもなく広い
そして
彼の周りにはいつも、大団円がある
僕にはそう見える


そのくせ
人数多くても
モブのように扱って顔がぼやけたりせず
一人一人完全に輪郭を捉えている

この人の
みんなありがとー!
には
僕も[みんな]に入っているかもしれないと
淡い期待というか、ワクワク感がある

一切の仲介を使わず
舞踊の生産者から消費者へ
ダイレクトに熱量を渡す
しかも格安で、誰にでも

路上ライブを始めたのは38歳かららしい
僕の路上ライブは
16歳の1学期と2学期限定だった


脳内に溜まってきた
福祉をこの箱に入れてきたい

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