固いからこそ吟味するマイルCS

 もう1か月ちょっとで2022年が終わってしまう……今年の回収率は70%前後と言ったところか。何とか挽回したい!
 ということで今週はマイルチャンピオンシップ! 短距離~マイルの絶対的存在だったグランアレグリアが引退し、今年の短距離部門は勢力図が完全に分かれています。ここで勝利した馬が、今年度の最優秀短距離馬に大きく近づくでしょう。

 今年もマイルCSは阪神開催。過去2年阪神で開催されたマイルCSはグランアレグリアが勝利しており、データ派の予想は一筋縄ではいかなそうです。

〇注目したい戦績

 マイルCSで抑えるポイントは「前走成績」と「リピーター」でしょう。
 先述の通り、過去2年のマイルCSではグランアレグリアが連覇。馬券内に範囲を広げると、2020/2019のインディチャンプ、2019/2018/2017のペルシアンナイト、2013/2014のダノンシャークが連続で好走しています。前回のマイルCSで3歳ながらグランアレグリアに0.1秒差と迫ったシュネルマイスターは今年も出走。前走成績こそ振るいませんが、リピーターが好走しやすいレースで安易に切るのは怖いところです。

 そして前走成績。過去10年で馬券に絡んだ馬30頭全てが前走で重賞に出走しています。年末に行われるマイル王決定戦ですからレベルも高く、重賞未満からの挑戦は厳しいことがデータから見て取れます。
 また、過去7年に絞ると馬券内21頭全てが前走で5着以内に好走しています。
 前走が重賞かつ掲示板内を確保した馬には強い追い風が吹いています。

〇有利な条件

 マイルCSの斤量は57kg(牝馬-2kg、3歳馬-1kg)で、3歳牡馬は古馬牝馬より1kg重い斤量を背負います。そう考えると、昨年は短距離の絶対女王であるグランアレグリアより1kg重い斤量で0.1秒差に付けたシュネルマイスターは評価を上げる必要があるでしょう。
 馬齢で見ると、過去10年で6歳以上で勝利した馬はダノンシャークの1頭のみ。ダノンシャークは前年のレースで馬券に絡んだリピーターだったので、リピーターの好走条件に当てはまります。4歳馬が5勝と圧倒しており、3歳馬と5歳馬が共に2勝。3歳と5歳は勝利数こそ同じですが、複勝率などを踏まえると5歳馬の方が3歳馬より倍近く良い成績を収めています。

〇今年の注目馬

 1番人気はソダシ。
 白毛の女王は芝1600m戦で未だ負けなし。マイルCSも芝1600mで、かつ同じコースの阪神JFと桜花賞を制していることから高い支持を得ています。
 ただ、ソダシが勝った芝1600m戦は全て牝馬限定戦。最もレベルが高かったレースが今年のヴィクトリアマイルと、牡馬の最上位マイラーにどこまで通用するか未知数なところもあります。

 2番人気にシュネルマイスター。
 昨年2着のリピーター。前走のスプリンターズSでは3番人気に支持されながらも9着と惨敗しており、これが人気を下げた要因でしょう。ただ、明らかに1200mは適性的に短すぎることからも、前走度外視と思い切るのも手です。

 3番人気のサリオス。
 コントレイルと同世代の5歳馬で、皐月賞とダービーで共に2着と好走。コントレイル世代のNo.2はこの馬でしょう。脚部不安から一昨年のマイルCS以降勝ちから遠のいていましたが、今年の安田記念で3着に入線。前走の毎日王冠ではレコード勝ちを決め、復調の兆しが見えます。


 マイルCSの予想、いかがでしょうか?
 私は点数を絞って勝負したいと思います!

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