イルパン2 Dチーム1/27回 感想〜横文字に弱いけど横に流れていくそれはとても楽しくて流れに乗らずにはいられなかった〜
私は横文字に弱い。
高校時代の世界史は早々に捨てて地理に逃げたはいいけどヨーロッパの土地名や気候名で挫折するくらいには弱い。
世界の五大陸が四国になればいいくらいに思ってるくらいには横文字激弱人間の私は今作.イルパン2に挑む前から心配で仕方なかった。
アルセーヌ・ルパン!!
et DEUX SOURIRES
もう始まる前からデオキシスーリズとしか認識できずなんどもキャスト動画を見返す始末なぐらい横文字に弱い。
キャスト名も覚えられず、始まる前は配られた当日パンフを何回も見返して観劇に挑むスタイル。
不安に駆られつつ前説も終わり(前説の瀬戸さんと添田さんのふわっと優しいかんじ最高でした)いよいよ本編……
なんか本編にガチでデオキシス出てきちゃったよ
横文字怖いよフェエ〜!!!!てしてた私の不安なんかなんのそのというかそれを超える面白さがすごかった‼︎
いや、たしかに世界史や当時のフランス財政やらパトロン文化に闇社会に関する知識とかあったらもっと面白いと言うかコクを感じるんだろうなーってのは思いました。
私はフランスの知識はオスカルがフランス万歳したあたりでとまってるというかぶっちゃけるとベルバラよりもルパン3世テレビシリーズでオスカルがゲスト登場した回のがよく覚えてるくらいの世界史ゲロ弱オタクなんですが。
その世界観とかを突き破るコメディ展開、だけど謎の基礎となる部分はしっかり通しつつキャラ性の強さとか魅力も存分に見せてくれるゆえ話にぐいぐい引き込まれるというか、ミステリかつ展開がやや早めゆえ聞き逃すとどゆこと!?!てなるのはありそうなんですがついて行きたくなる面白さでしたね。拾いきれてない部分もありそうで悔しい。
①小ネタの仕込みがすごい
どこまでがアドリブでどこまでが脚本かわからないくらい終始ボケを挟んでくる。しかもはっきりとしたツッコミがされないままかぶさってくる。笑い倒させにくる。しかもそれをおそらく日替わりで仕込んできている。
ここで大事なのは話のノイズにはなってないというか合間にシリアスな部分挟んだり間の取り方だったりが絶妙にされてるので食傷気味にならないのもすごい。なんだこの世界観。
②シリアスパートの段取りが最高
15年前のエリザベートの死亡事件がお話のきもになっていてそれに関わっていくルパン一味、警察コンビ、記者、侯爵にエリザベートの親類。さらに過去エリザベートに関わっていたある男ラコンブ。他にも暗躍してる存在をプンプン匂わせつつ事件を紐解いていくんですけどその原因が実に悲しい事故だったというのがねー。すごく好き。
そしてその真相が解明されるシーンはギュッ……と辛くなりつつバルテクス最悪じゃねえかこの野郎ってなりました。最初あんなエリザベートの無念晴らす‼︎みたいな感じでいたのにいっちゃんの元凶だった。ただしその始末はとてもコミカル。膝カックンでとどめ刺される感じもまた良い始末というか、ヘイトすぎずのいい塩梅にいました。
デオキシス
③opダンスがバチバチにかっこいい
これはもうご利益あるからぜひ見て確かめてほしい
④キャラの変化が楽しい
先述したバルテクスもなんですけど今作のどの人物も本当に変化が面白くてルパンといえば変装!
てなぐらい各キャラどんどん変わります。外見もなんだけど(この違う人物ですよ演出すき。バリバリバリ!)話が進むことによって真相が分かり最後にはこうなる、ていう私的には侯爵の落ち着き方がとてもよかったです。最後のクララに向けた言葉、よかったなー。で、そんな変化があるからこそ各人物の視線のやり取りや言葉の重さも変わってくる感じもまた絶妙。
ルパンが得意げにしてる時にコンスタンスがよく言うわねー。みたいに笑み浮かべてたりバルテクスが侯爵に対してもだけどクララに対して凄え目をしてたりとかも印象深い。そんな人たちの中で唯一であるルパンていう変わらない男もすごく良かったですね!最高最高‼︎
照明や舞台の使い方も良かったなー。
また②回目もぜひ見させていただきます!!
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