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糸棚

西陣織の機屋さんには必ずあるだろうと思う糸棚。

染め上がった絹糸をまるでねじりドーナツのようにして棚に保管する。

赤、青、黄色、緑色…

色別に棚に収める。

なので糸棚を見るとその機屋さんがよく使う色がわかる。

必要な分だけこの糸棚から職人さんに渡す。

どうやって必要な分を割り出すのかというのは、重さである。

グラムを測って職人さんに渡す。

渡し過ぎても無駄になるし、足りないと織物の途中で糸が足りなくなってしまって、キズになってしまったりする可能性がある。

ここ最近、絹糸の相場が高騰しているので、慎重になる作業でもある。

うちの糸棚にはターコイズ、コバルトなどのブルー系やグリーン系の色がやはり多い。

個人的にブルーが好きというのもあるので帯の配色に使われる頻度が高いのかも。

上の写真は糸棚ではなく糸の色見本。

同じ色で染めても糸の種類によって色の見え方が違うので、色々な種類の糸を染めた物をデータとしてストックして番号を付けておく。

このあたりが中々デジタル化っていうのが難しい部分だ。

今後、オンラインで会議や販売するにも実際の微妙な色味が伝わるかどうか。

う〜ん
大きな課題だな。

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