「家庭でできる、本物のお灸教室」

11月16日(日)茗荷谷駅近くの茗渓会館にて、文京区鍼灸師会主催、(株)山正、(株)釜屋もぐさ協賛の「家庭でできる、本物のお灸教室」が開催されました。

私も普段の治療でお灸をよく用いていて、患者さんへもやり方をお伝えしていることもあり、昔ながらの「もぐさと線香」を使ったお灸教室をお手伝いをさせて頂きました。

お灸教室は、歴史や道具も勉強して頂き、ご自宅へ帰ってご自身で続けられるように、お灸のやり方を個々に合わせて丁寧にお伝えさせて頂きました。

お灸は初めてという方もおられましたが、ご自身へお灸をされたあと「ポカポカして心地良い」という感想が方々から聞こえて来ました。
皆さん笑顔で帰られてよい教室になったかと思います(^^)

近年「お灸」の文字をメディアで目にする機会が増えてきています。
お灸は古くから自己治療の手段として使われてきた歴史があり、松尾芭蕉の奥の細道の序文にも「もも引の破れをつづり、笠の緒付けかえて、三里に灸すゆるより、松島の月まず心にかかりて〜」と旅支度の際に、足にある三里(健脚や消化機能向上によく用います)と呼ばれるいわゆるツボへお灸をする様子が書かれています。

また、今年5月に参加した全日本鍼灸学会愛媛大会では、なぜ四国でお灸が普及しているのかという話も聞けました。
そこでは「愛媛周辺では離島が多く医師がいない。そのような環境では健康管理は自身で行わなければならず、貴重な自己治療の手段としてお灸が根付いたのでは」という見解を聞き、なるほどと腑に落ちました。

このようなセルフケアとして適したお灸をもっと広め、自身の健康意識を高めていくお手伝いができればと思います。

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