ワーナー・ビショフ写真展

 写真展の広告で、私は知らなかった写真家ですが気になる写真だったので行ってきました。その写真展は、九段下にある昭和館で2月28日〜4月19日までやっている「ワーナー・ビショフ写真展」です。

 1951年(昭和26年)〜1952年(昭和27年)の間に日本で撮った写真でした。当時は戦後の日本が新しい時代に向かって動き始めていた頃で、親子3人ボロボロの服を着て食事も満足に摂れていない様な人や、10歳程の少女が曇った瞳で花売りをしていたりという写真があれば、綺麗な洋装を着て化粧道具を買う女性の写真があったりと当時のありのままの様子が写っていました。
 この写真展で一番心に響いてきたのは、ワーナー・ビショフが妻に宛てた手紙で、便せんの上部には筆で漢字の「木」が書いて有りました。
漢字の美しさは自然の美しさ、本当に素晴らしく大切な事はお金ではなく、すぐ身近にあるごく自然な事なんだという事が日本に来て判った。という事が書いて有りました。言葉に出来ない知りえないものだけれど、彼の心には心に大きく響く何かを感じたのでしょう。
作品の中にもその心が入っていて、だから私も彼の写真が気になったのだなと判りました。 残念ながら彼はこれらの撮影から2年後に事故で亡くなられ、没後に「Japon」として刊行されたそうです。

 今回展示されているのは、その「Japon」の作品に未発表の作品を加えていました。 誇張せずありのままで写し、その中からいろいろなものが見えてくる。そんな写真がお好きな方はご覧になってはいかが?(^^)
3月21日、4月4日は息子のマルコ・ビショフさんが、父ワーナー・ビショフについてお話をされる企画もあるそうです。

 天気が良く20度を超える暖かい日になりましたので、北の丸公園辺りのスナップを。 桜は、大寒桜というもので丁度見ごろでした(^^)


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