ファンタジーNBAの話

今日でNBAのシーズンが終了した。コロナ禍で中断したり、特別な条件で再開したりあまりにも特別な年だったから、ファンタジーも3月途中までの成績で強制終了となり、その時点の順位で優勝が決定した。

結果自分は参加していた両リーグで優勝したことになったけれど、さすがに達成感はない。過去に優勝した経験があったからまだ「どっちでもいいです」みたいな顔をしていられるけど、これが初優勝だったら納得できなくてめちゃくちゃ悔しい思いをしていたに違いない。

来シーズンがどのように開催されるのかわからないし、ファンタジーにいたってはあるのかどうかすらわからない。だから今まで5シーズン遊んできて自分の中に蓄積されたノウハウを活かす機会はないかもしれないけれど、来シーズンはこれをやりたいなと考えていたアイディアがいくつかあるので、中止にならなければありがたい。

ファンタジーは各選手の「数字の作り方」を見定めて、それらを組み合わせて無駄の少ないチームを作ることを目指して自分はドラフト指名を行なっている。

「今年この選手は伸びる」「スリーパーだ」

という読みはあって然るべきだが、その選手が自分のテトリスに綺麗にハマらないならよっぽどお得な順位でない限り獲得することを考慮しない。だいたい最初の3人の指名でチームの方向性は決定づけられると思っていて、この3人の特色がバラバラにならないように指名できれば、後の指名も比較的やりやすいと考えている。

去年優勝したcdailyという18人リーグでは、1巡目でレブロン、2巡目でホリデー、3巡目でラウリーを指名した。この3人を集めた時点でアシストが強みになることは容易に想定できるので、4巡目で幸運にも残っていたテイタムで貴重な火力を補強した後に、ビッグマンの中ではアシストを稼いでくれるマルクガソルでダメ押しした。(しかしレブロンが想定していたより1.5倍もアシストを稼ぐので、オフェンススタッツの低調もあってマルクはシーズン中にトレードする運びとなった。)

別の18人リーグではポールジョージ、ジミー、ラヴィーンという3人を指名することで火力を確保し、またスティールも強みにできるメンバーだったので、以降の指名でアデバヨ、アイザック、ミッチェルロビンソンとディフェンシブスタッツを稼いでくれるビッグマンを指名した。3人ともこの時点の予想ではDDを連発するタイプではなかったため、リバウンドとDDをほぼ諦めて得点系とスティール、ブロックで勝つチームという大枠が出来上がったので、後はそこにハマる選手を指名すればよかった。

ファンタジーにおける選手にはいくつかのタイプがあって、その相性の良し悪しは実際のバスケとは関係がない。自分の考えではヨキッチとセクストンは相性が抜群だし、オルドリッジはADを最大化するために存在していると思っている。ヤニスとザイオンもやってみたい。項目は15個あるしポジションの枠もあって、同じようなタイプだけでロスターを埋めるのではなく、例えば「フリースローが下手じゃないビッグマン」と「高確率シューター」のような異なるタイプを、それぞれの長所を殺さない組み合わせを見つけてチームをデザインするのが楽しい。

来シーズンがあれば、今度はきっちり優勝したい。


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