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こんな世の中だから、旅の価値を伝えます。


こんにちは。
原付で西日本一周を終えたタムです!

今回は85日間の旅の間で僕が学んだり、感じたことを率直に語ってみたいと思います。たくさんあります。構成とか全無視で、実体験も踏まえながら書き殴ってやろうと思います。悪しからず。


1:能動的に掴む意思決定で、旅は楽しくなる


旅に出ると、意思決定の連続でした。

多拠点居住ADDressのサービスは拠点の予約が2週間分しか取れないため、毎日パソコンとにらめっこ。どこで、何泊するか、予約ができるか、旅は駆け引きの連続でした(笑)。

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写真は、西日本の拠点で人気の尾道拠点です。


拠点間の移動は、夜中の移動は怖いので日中に行います。長い時は8〜10時間かかることも。Google マップを活用しながら考えます。どのルートで向かい、どこで昼食を食べるか、合間に観光はするか、下道でどの道を行くか、いつまでに拠点についていることが理想か。全て自分次第で旅の行き先はガラリと変わります。

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マップのピンの数はえらいことになりました(笑)。


旅の滞在期間も、どんな日程で時間を使うか考えます。いつ、今週分の論文作成を進めるか、勧められた観光地をどれだけ回るか、食べたいものをどれだけ食べるか、節約のために自炊はどのタイミングでするか。与えらた時間を有効活用するための計画と、楽しみきるための実行の連続です。


このように、旅には意思決定か数多く存在して、それを自分なりに決断して後悔のないように楽しみきることが求められます。自分で決めたからこそ、満足感や充足感、肯定感が芽生えます。

また、旅の意思決定は能動的に掴む意思決定の連続です。その分、感情の振れ幅が大きくなります。どんな感情も大きく動くからこそ、豊かな気持ちになれます。心が動いて、それだけで人として生きていることを実感できる気がします。


2:旅は、自由だ


旅に出ると、自由に溢れていました。


原付の旅は、とにかく自由!長距離移動は大変だけど、着いてしまったら周辺の観光は全て原付で移動できます。その道のりも含めて、自分だけの自由な旅を創り上げることができます。

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四国カルストをツーリングした時の写真です。気持ちよかった〜


50近くの年齢で家を捨てて、カブバイクで日本を旅するおっちゃんは僕にとって衝撃の出会いでした!「収入は自分で減らした。その分自由に使える時間が増えて、支出も減った。今の方がよっぽど幸せだ!」焼酎を飲み交わしながら笑顔で話すその姿に、生き方について考えさせられました。

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新婚旅行の行き先に揉めた結果、妥協案(?)として世界一周に飛び出した素敵なご夫婦にも出会いました!コロナの影響で途中帰国し、今は日本を旅しながら好きな生き方を模索中と話してくれました。『今』この瞬間に人生を注いでいるご夫婦はキラキラ輝いていました。

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同じ原付で旅をしながら働くノマドワーカーの2人にも出会います!オンラインでできる仕事に取り組みながら、自由に日本を旅しながら生きる2人は幸せそうでした。イキイキしていました。

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他にもたくさんの自由に触れました。旅は自由、でも責任が伴う。その自由をどこまで許容して、自らを律して自由を楽しむか。それは人それぞれ。もしかしたら、自由が不自由に感じる人もるかもしれない。不自由が自由に感じる人もいるかもしれない。そんなことを考えます。

でも、与えられた自由を楽しみきってやりたいという想いが加速していきました。輝いている人たちにたくさん出会えたから。


3:近場にも魅力は溢れている


これは自分に戒めとして言い聞かせます。
海外の旅にハマり始めた僕は安易に

「海外の旅が自分を広げるんだ〜!」

とか言い聞かせ、信じていました。
恥ずかしい。。。。


日本にも、魅力がたくさん隠れていました。

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岡山県にある王子ヵ岳。絶景です。


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福岡はグルメの宝庫でした。。。。


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四季を感じることができるのは日本の魅力ですね!


今回の旅は、生まれ育った国のことをよく理解できる絶好のチャンスでした。言語が通じ合うからこそ、深い話ができるし理解もできる(語学能力がないからだが)。近場の旅でも、改めて見つめ直すことで新しい発見が山のようにある。そして、身近なものに愛着が湧く。恵まれた国に生まれ育ったことを、大切にしなければいけないなと思えました。


4:旅の楽しさの決め手は、人だ


旅で心に残る想い出の大半は
「人」が占めていました。


大分県別府市で大正四年から営業しているパン屋に閉店間際に行きました。たった1つ、120円ほどのパンを買いました。お店のおばちゃんと喋りながら旅中であることを伝えたら、お茶を出してくれたり、1000円以上もする怒涛のお土産を手渡してくれました。得した事実より、それだけの思いやりを受け取ったことがずっと心に残っています。

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友永パン屋、ぜひ行ってみてください。


岡山県で滞在していた、備前日生町。そこの宿にいる幼い子供たちに懐かれました。自分の原付を占領されたり(笑)、肩車をせがまれたり、一緒に公園を走り回ったり。最後宿を発つ時は子供たちが一斉にやってきて「絶対また帰ってきてね!指切りしよ!」ととびきりの笑顔で指切りをしてくれました。また帰って会おうと思うことが、旅の原動力になっていました。

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今回の旅は、人に会いに行く旅でもありました。全国に同期がいるオンラインコミュニティ「POOLO」の人達に会いに行く。大学時代の青春を注いだバレーボールサークル「MST」の先輩や同期に会いに行く。多拠点居住サービス「ADDress」にいる家守さんや共に暮らす人と交流する。九州に旅行に来ていた、家族と合流して楽しむ。元の繋がり、新しい繋がり、これからも続けたい繋がりがたくさん生まれました。

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一緒に九州を旅したり、、


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途中まで原付旅を共にしてくれたり、、


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宿の人とうどんパーティもしました!


旅先で、観光スポットやグルメを探す時にネットも活用していました。ただ、その地域で出会った人にオススメを聞いて行った時の方が思い出に残るし、実際にいいところだらけだし、人に頼る価値を改めて感じさせてもらいました。

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高知のカツオのたたきはひろめ市場より、地元の人が行き交う居酒屋の方が美味しいとのこと。本当でした。メモメモ。


このように、人に出会えば出会うほど旅の思い出は深く残ります。しかも、経験によって生まれた関係性は、一生続く(と思いたい)物に変わっていきます。旅の経験が一時的なものから無限に広がっていくことを実感しました。


5:旅の、なんでもない時間や寄り道の価値


旅は、いつでも思い通りにいくことばかりではありません。寄り道やハプニングなど、想定外の時間に溢れていました。


印象に残った町は、有名な観光地でもなくどこか不完全で整っていない所が愛着を沸かせてくれる町でした。例えば、広島県尾道市は代表的なそれでした。不揃いな街並み、坂道の多い道路、野良猫に溢れた路地裏、ゆるく流れ空気感。今の日本社会に溢れる「便利」とは打って変わる、でもどこか居心地の良い「不便益」の宝庫のような町でした。

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ゆるく不完全なのに居心地がいい尾道は不思議な町でした。


綺麗な景色を求めてバイクを走らせます。でも、全く有名でないただの田舎道や海沿いの道、子供たちの日常、星空なんかがずっと心に残ったりしています。想定外の感動こそが、人の心を奥底から動かしてくれるのかもしれません。

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体がもたないので、ゆったり何もしない時間も作ります。公園でボーッとする時間、海沿いを意味もなく歩く時間、宿の人と他愛もない会話をする時間。どれも、なんでもないような時間です。なんでもない時間が、なんでもある時間の原動力になっている。むしろ、それこそがなんでもある時間かもしれない。矛盾のような、でも核心のようなことを考えていました。

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公園でゲートボールを楽しむご老人が微笑ましい。笑


人類は、成長と発展を求めて今日の社会を形成してきました。もちろん、それに対しては先人に対して感謝をするべきだし、僕たちもそれを追求していく生き方になるでしょう。でも、人はみな、意味のないようなことに価値を見出して毎日の生きがいにしていたのではないだろうか。人として大切なこととはなんだろうか。そんなことをじっくり考えました。


6:旅に向き合うと、感謝の心に溢れる


これはシンプルです。旅の毎日を重ねると、感謝の心に自然と染まっていきます。毎日の天気に、出会った人に、美味しいご飯に、頑張ってくれる原付に、美しい景色に、今ここに社会が存在するまでの歴史に、毎日を生きていることに、溢れんばかりの「ありがとう」を投げかけていました。

それは自然発生的に、自分の意思で、その言葉を繰り返します。すると、どんどん感謝したくなるような出来事が増えていく好循環が生まれました。これが旅が終わるまで止むことはありませんでした。この先も、その姿勢を変えずに生き続けます。


7:歴史に向き合うことで、旅は深まる


今回の旅の目的は日本の理解を深めることも1つにあったので、日本史の勉強をしてから旅に出ました。


広島、長崎、鹿児島の知覧など、太平洋戦争の歴史に深い関わりのある場所に訪れました。過去の暗い歴史に向き合うことで、今日本で生きていることに深く感謝できるようになりました。

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各地域の理解を深めるために、歴史資料館に時間があれば訪れるようにしていました。例えば、岡山県倉敷児島(ジーンズや洋風な街並みが有名)という所の歴史は面白かったです!

昔は瀬戸内海に浮かぶ大きな島→陸地を広げるために潮を引く→塩を含んでいても育つ綿花を栽培→紡績業が盛んになる→知見を深めるためにイギリス人を誘致する→紡績が有名な洋風な街並みが残る

みたいな流れで、どの地域でも今に至るまでには歴史的な背景が必ずあって、繋がっている事を実感できました。

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旅で現れる眼前の風景(What)にも、もちろん魅力はあります。インスタで観光が活発化されているのも頷けます。さらに楽しむためには、眼前の風景が生まれた工夫(How)や背景(Why)を知る事で、目に見えない知見を深めて自分の脳内に残る経験を生み出せるんじゃないかと。


8:旅に、優劣なんてない


旅に出て、いろんな方に聞かれる質問が
「どこが1番よかった?」です。
正直困ります。(笑)


1番ってなんだ?
何がそれを決めるんだ?
1番に選ばれない物は弱いのか?


いろんな地域に触れてそれぞれの魅力を知れば知るほど、そんな疑問を抱くようになりました。(もちろん、質問を絞ってくれればいくらでオススメは紹介します!ご連絡待ってます。)


優劣って、受け取る人の価値観や大衆の意見、時代の流れ、目新しさ、社会が定めた基準など色んな要因が絡み合って決まります。それって本当に正しいんでしょうか?それぞれに個性があって、残したり、変化したり、バラバラなものがそこに存在します。どれも否定するものではありません。


みんな違って、みんないい


この言葉が今回の旅で、理解から腹落ちに変わりました。


9:最後に


はい、アホみたいに書き殴りましたね。
我慢強く読んでくれた方、感謝です。


ここで皆さんにお願いです。

ここまでのタイトルの『旅』という文字を
『人生』に変換してみてください。


それが、僕の結論です。


旅は人生の縮図である。
そこから多くのことを学べる。

旅は、人生をより幸せにできる。


シンプルかもしれない、
でも大切なことに、

改めて気付きました。


それも、旅で出会った素敵な方達のおかげです。
本当に、ありがとうございます!






いつか、恩返しします。

それまでは、恩送りし続けます。

ずっと、幸せに生きてやります。








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