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怪物たちの宴

かつて「怪童」と呼ばれた選手の打ったショートライナーは、
キャッチ寸前に伸びて左中間スタンドに飛び込んだと。

「怪物」と呼ばれた江川卓投手は、幸運にも甲子園で見ることができた。
相手チームは、バントの構えからバットを引いて打つ。「バスター」で
対抗したが当てるのが精一杯。
あの豪速球を超えるボールを、プロ野球も含めてワレはみたことがない。

毎年「怪物」が登場してきたが、
アニメ由来の「ドカベン」なっていうのも出てきた。

甲子園球児のアイドル化が始まり
「甲子園のアイドル」や「ハンカチ王子」の登場
その昔ワレの地元には「バンビ」なんて可愛いのも。

そしてワレの名を背負った「ゴジラ松井」さんは、
5打席敬遠で、日本中に大きな波紋を呼んだ。
まさに「ゴジラ」

そんなバケモノたちがプロ野球へ行って、
大怪物になった選手はわずか。

最近は、「怪物」はいなくなった。
選手の実力が落ちたのではなく、呼び方を問題視される。
「褐色の弾丸」と大見出しにあげて、人種差別を指摘されたこともあった。
しかし、何かしらの見出しを作りたがる人たちは、
「〇〇二世」「投げる〇〇〇」「〇〇のジャイアン」

そろそろ別の形容詞考える時期だと、ワレは思う。
松井さんもワレの名をつけられて、内心はどう思っていたか興味深い。

甲子園では、怪物たちの宴に入れなかった大谷選手は
メジャーでなんて呼ばれているのだろうか。

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