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歯がない  3/66

歯をどうしよう。
モデルが決まっていないので、
牙にするのか、歯にするのか・・・。

その件はとりあえず置いておいて
頭から首までを整えていった。
下顎から伸ばした針金を首へと伸ばす。
キャップに穴を開けて、
周りにハサミを入れて
差し込んでいく。
切れ込みの開き具合で太さを調整する。

上顎からの針金は、頭の方へ。
首と同じようにキャップを差し込んでいく。
頭の丸みを作ったら、
徐々に首へ近づける。
キャップの間に挟み込む。
頭のキャップと首のキャップが
交互に重なり、キャップの内側の凹凸が
カチッとはまる。

ここまで、接着剤をまったく使っていない。
キャップに使われているPP(ポリプロピレン)は
専用の接着剤が必要。(まだ手元にない)
最初にしっぽを作り始めた時から、
安易に接着剤に頼らないと決めていた。
これも作りながら思ったこと。

これで、頭と尻尾が形になった。
この二つを結ぶ胴体をどんな形にするか。
頭と尻尾を並べて、イメージする。
頭の大きさから胴体の大きさを決める。
肩幅と胸と背中。
今までのように針金にキャップを重ねたものでは、
太さが出せない。
肩幅をつけるには。
胴の厚さは。

とりあえず2本の針金にキャップを入れ始めた。
キャップに穴を開けて、切り込み入れて。
黙々と作業を続ける。
次第に周囲の音が消えていく。
キャップの白さに引き込まれていく。
設計図やスケッチに縛られず。
思った方向に針金を伸ばして曲げる。

次のイメージが出てくるまで待つ。

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