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週刊少年キングがあった頃

少年ジャンプは、昭和43年創刊。
当時は、月2回の発売。
週刊少年ジャンプになったのは、翌年。

昭和44年には、少年チャンピオンも創刊された。
サンデー、マガジン、キング、ジャンプ、チャンピオン
最盛期は、1週間に5冊もの少年マンガ雑誌が
本屋さんに並んでいた。

現在もサンデー、マガジン、ジャンプは、
コンビニの本棚で見かけることができる。
街場の本屋さんが減って、
店先に平積みされている風景は思い出となった。

少年キングは、昭和57年に廃刊。
柔道一直線、ワイルド7、怪物くんを読んだ記憶しかない。

柔道一直線は、実写版。
ピアノの上で足の指で「ねこ踏んじゃった」
二枚目俳優の真剣な演技が目に焼き付いている。

怪物くんは、アニメ。
のちにアイドルで実写版がリバイバルヒット。

ワイルド7は、prime videoで観たが世界観が違っていた。


「少年キング」とネットで検索をかけていると
意外な事実を発見。

おそ松くん、銀河鉄道999、サイボーグ009が
キング連載だった。

おそ松くんは、最初サンデーで連載。
新おそ松くんとしてキングに連載。
その後、おそ松くんで連載。
理由はわからないが、
連載が変わっていたのはびっくり。

単行本か別冊で読んだストーリー。
メインキャストは、出っ歯のイヤミ。
その名のとおり嫌味な役回りが多く、
嫌いなキャラの一人。
舞台は侍の世の中。
イヤミは、貧乏侍。
街で出会った盲目の少女。
ひょんなことから貧乏長屋で同居生活。
少女の目が治る可能性がわかる。
一念発起したイヤミは、身を粉にして働く。
やっとの思いでお金を貯め、
少女を医者のところへ連れて行く。
働きすぎでボロボロになったイヤミ。
長屋からも追い出されて、街をさまよう。
足がもつれて転んだ時、
助け起こしてくれたのがあの少女。
大きな眼がイヤミを見つめる。
「眼が見えるようになったんだね」
「ハイ」
「そう、よかった」
「おじさん、どうしてそのことを知ってるの」
ボロボロと涙を流しながら、少女から遠ざかっていく。
初めて、マンガで涙を流した。
意外なキャラクターの
心あたたまるストーリーにやられた。
どうやらチャップリンの「街の灯」の
オマージュらしい。
題名も忘れてしまった作品だが、
もう一度読んでみたい。

サイボーグ009もキングでスタートして
マガジン、冒険王、COM、サンデーに連載。
サンデーにも連載していたのは初耳。
無理やり改造されて、兵器として売り出す。
なぜ、人格もコントロール
できるようにしなかったのか。
疑問を持ちながら読み進めた。
人間の限界を超えた能力を与えられて、
人並みではない自分に苦悩をしていく。
00ナンバーの一桁と二桁との対決。
単純な敵味方のバトルから、
サイボーグたちの人間ドラマに
シフトしていった。
アニメも何作か作られたが、
この作品もハッピーエンドにならない
昭和の重く暗い作品の一つと記憶している。

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