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「戦後」って聞いたことありますか

少年サンデーを読みはじめた頃
夢中になったまんががあった。
昭和40年代。
世の中は、高度経済成長の真ん中あたり。
まだ、「戦後」という言葉が、
聞こえていた頃。

敗色濃い、小さな島に取り残された
日本海軍の基地。
補給も途絶えがち。
兵たちの士気も低い。
そこへ、若い上官が
やってくるところから始まる。

このまんがを読んで
もと特攻隊の父親は、
「ありえない」
そして
「面白い」
毎週買ってくるサンデーを
奪い合って読んでいた。
父は読んだあと、いつも無言。
私は、戦闘シーンが楽しみだった。
この基地にいる隊員は、
それぞれに重いバックストーリーを
背負っている。

アメリカ軍の攻撃は、激しくなり、
戦闘の度に一人、また一人と死んでいく。
戦争を強く意識させられる。

社会の教科書で習った「太平洋戦争」より
「戦争」を学んだ気がする。

ちばてつやさんの「紫電改のタカ」とともに。

『あかつき戦闘隊』  原作 相良俊輔  作画 園田光慶  

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