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貧弱な上半身 4/66

歯は保留中。

頭を丸く整えて顎からの流れと合流。
首からの針金に二本の針金をねじって連結。
首からの流れを意識してキャップを
左右交互に通して肩にする。
身体の幅を作るために目一杯広げたキャップを
ひたすら重ねていく。
キャップの側面が放射状に広がるから
幅は出せるが、厚みをつけるには数が必要。
キャップとキャップの間に、
切り刻んだキャップを楔のようにはめ込む。
これで、厚みを出せるし、表面の変化も出せる。
我ながら、いいアイデアと思っていた。
しかし、はめ込んだキャップが、
接着されていないので、
ポロポロ落っこちる。
とりあえず気にしないで、
どんどんキャップをはめ込む。

肩幅は、がっしりとしてきたが、背中が貧弱。
胸板の厚さもまだまだ。
牛乳パックに針金を差し込んで、
身体を立ててみる。
くるくる回しながら、形を整える。

「これを作ろう」を
はっきりさせなかったのは。
作り上げるまでの道筋が見えなかったから。
中途半端で投げ出したくなかった。
過去に経験あり。
設計図やスケッチを作って、
構想通りに作り上げる自信が
なかったかもしれない。
ここまでの試行錯誤でやっと
覚悟が決まった。
尻尾ができたところで、
完成図はあった。

手を動かしながらの
思考の寄り道は、楽しかった。
イメージにどれだけ
寄せることができるか。
平面でなく
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