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甲子園の墨谷高校 その2

最初からネタバレです。

前回はこちら






対戦相手の大山高校は、ランナーを2塁に置くと
いいあたりが出る。

ランナー2塁。
先制タイムリー。
打ったバッターは、2塁へ。
2本目も外野へいいあたり。
2点目が入る。
ランナーは2塁で止まる。

ここで墨谷の選手は気づく。
2塁ランナーからサインが出ていると。

監督が交わした約束を守っているのは、
墨谷だけあった。

監督の谷口くんもナインも承知のようだ。
大山高校の監督の風貌からして、
やりそうなことだ。
甲子園常連校なら、これくらいあたりまえ。

(甲子園へ行く高校のやることは、それなりに知っているので)

ここでピッチャーが井口くんに交代。
近藤くんのキャッチャーをやっていた選手。
本職は投手、しかも左腕。
無死2塁から再開。
バッテリーはノーサイン。
サインに慣れていた大山高校の選手は、
それでも井口投手のボールに喰らいつく。
荒れたグランドでイレギュラーを誘うようなゴロ。
墨谷高校の内野手は、落ち着いて処理。
3つのゴロをさばいて、チェンジ。

2対0大山高校のリードで、チェンジ。

墨谷高校のベンチ
2点で抑えて、やれやれ。
予選でケガをしてスコアラーをやっている半田くんが、
「徹底しているといえば、徹底しているけど」
「バカの一つ覚えとも言える」
温厚な半田くんにしては、辛口なセリフ。
このセリフに伏線はあるのだろうか。

墨谷高校が甲子園に来てから。

①浪人生監督への大会役員の見下した見方
②墨谷高校(初出場)の練習が気にいらない
③第四試合で、ナイターになって経費節約のためにはやく終わらせたい
④自分のチームが有利になるための駆け引き

こんなところかな?
大山高校のからくりがわかって、
次回墨谷高校の反撃は。

墨谷高校、谷口監督を応援するまわりの人間模様も
織り込まれて、面白い展開になってきた。
ちょろちょろと高校野球に
たずさわる人たちの本音も見え隠れして面白い。

左門豊作の打球を処理した後、バットを手刀で叩き落とす。
その代わりに親指の爪を割る。
決勝戦は血染めのボールを投げ続け、
宿命のライバル花形満サヨナラホームラン。
『巨人の星』

甲子園で優勝を逃したのは、弁慶高校に負けた夏。
『ドカベン』

甲子園の開会式をズル休みして、南ちゃんとデート。
ページが変わったら、明青学園の優勝記念プレートで終わった。
『タッチ』

初出場の公立高校、
墨高ナインと浪人生監督谷口くんのこのあとは。

2週間後が楽しみである。



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