パートナー募集中

やっと入ることできた依代は快適。
人目に付かぬよう徘徊しておる。
人間に気づかれたら大変じゃ。
髪の毛が伸びる人形とか
夜な夜な首をふる人形とか。
テレビ取材がはいったりしたら大変じゃ。

ガラス越しに公園を眺めていると、
スマホのシャッター音が聞こえてくる。
親子連れが、ワレに気づいたようである。
ショッピングセンターの入口に近いので、
人目に触れることが多い。
ワレ一人ではさびしいので相方が欲しい。
デビュー以来数々の怪獣と対決してきた。
全部蹴散らしてやった。
戦っている姿なら、キングギドラが見栄えがする。
しかし奴の方がでかい。
ワレがかすんでしまう。
キングコングもいるが、
アメリカンはちょっと敬遠。
言葉も通じない。
モスラは、ちょっと迫力不足。
ワレのコピー。
メカゴジラたちか。
ワレが作るわけではないので、
好き勝手言っているだかじゃが。

ワレをみて、「凄い」だけではちょっとさびしい。
飲んだら捨ててしまう。
もちろんリサイクルされてはいる。
そんなものでも、工夫次第では
楽しめるものを生み出すことができる。
ペットボトルのキャップは、様々な使い道がある。
丸いキャップからソウゾウリョクを
ふくらませて、作り出す。
作り出したもので、遊んだり、楽しんだり。