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パリへの道

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず。

国語の教科書で覚えた一節が降ってきた。
平家物語の冒頭。盛者必衰は、
「じょうしゃひっすい」だった。

盛者へ駆け上がる凄まじい姿を思い出した。

東京五輪で、銅メダル。

メキシコ五輪で、銀メダル。

そして、ミュンヘン五輪で金。

そんなマンガのようなストーリーが、日本にあった。
出会いは、忘れてしまったが、このアニメはハマってしまった。
「ミュンヘンへの道」
日曜日、午後7時半スタート。
実写とアニメの混在は、アマチュア選手の肖像権からとか。

森田淳悟選手のドライブサーブのストーリー。
世界初、世界最速のドライブサーブのデビュー戦は、愛知県体育館。
日ソ対抗バレーボール名古屋大会。
デジャブではなく、紛れもない記憶。
テレビで映し出されるシーンが脳内再生される。
この試合を私は観戦していた。
小学校の行事の一つとして愛知県体育館へ。
本物を見せてもらった感激は今も残っている。

いよいよミュンヘン大会スタート
順調に勝ち上がっていったが、落とし穴は準決勝だった。

学校から慌てて、テレビのスイッチを入れる。
セットカウント0対2。
あと1セットで勝ち。
いいや逆だ。
日本が負ける。
あとは、中継に集中。
セットカウント3対2の大逆転。
まだ、ランドセルを背負ったままだった。

「パリへの道」
どんなストーリーを見せてくれるのか。
楽しみである。

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