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アトムにもデータカードを

テレビアニメの鉄腕アトムを初めて見たとき。
これからやってくる未来を見せてもらった。
タイヤのない車が走り、
ロボットが街の中を人間と同じように歩く。
そのロボットを使って悪いことさせたり、
奴隷のように使ったり
毎回アトムが問題の解決に立ち向かっていた。
まだ、白黒放送の時代

マーブルチョコレートのオマケのシールがアトム。
気軽に買うことのできないお菓子。
アトムのシールが出てこなくてがっかり。

物語には、始めがあれば、終わりもやってくる。
長年見てきたアトムの最終回は、大晦日に放映。

ミサイルを抱えて太陽に突っ込んでいく。
地球上のすべての生命を守るために。
3年間親しんだアニメのショックな最終回。
画面の白黒が、お葬式の幕に見えた。


そのロボットは、人間をケアするために作られた。
事件に巻き込まれて、
異空間に吸い込めれそうになった。
主人公の少年とロボット。
彼は、アトムと同様にAI搭載の最新式ロボット。
しかし、人間をケアするための機能しか持っていない。
異空間から少年を助けるために、身体を投げ出し消えていく。
少年の手元には手首だけが残った。

無事自宅に戻ることのができた少年には、
いつもの生活と日常が待っていた。
ある日、少年は形見となったロボットの手首をながめると
データカードを握っているのに気づく。
彼は、咄嗟の判断で自身のデータを
すべてカードの詰め込んで少年に託した。

少年は、ロボットを完成させてデータカードを
挿入すると懐かしい彼の声が聞こえてきた。

アトムにもデータカードを装備を。

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