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ナッちゃん ジュースじゃないよ

まんがからたくさんの
お仕事の大変さや
裏の話を知ることができた。

最近は、ヒット作とよく似た
雰囲気の作品が
多くなったと感じる。
マンガ雑誌を見ていても、
お目当ての作品以外ページをペラペラ。
アプリのおすすめもことごとく、
過去に読んだ本を並べてくれる。
そう、偶然の出会いがなくなった。

このマンガとは、
電車の網棚にあったジャンプから。
昭和のまんが。
舞台は下町の町工場。
父親のあとを継いだ
鉄工所を娘が切り盛りする。
「女の子なのに」
「女の子のくせに」
「力の弱い女の子」
今ならアウトの女性観でいっぱい。
しかし、その価値観に負けず
知恵と根気に閃きをブレンドして
困難を乗り越えていく。
ものつくりでしか味わえない
ひらめき、工夫が感動を呼ぶと思った。

高専志望の生徒に読ませたが、
反応薄く、ちょっとガッカリ。

アイデアとか工夫とおっしゃっている
大人は、関心すら示してくれなかった。
私の説明が悪かったかもしれないが。

日本のものつくりを支えてきたのは、
名もない職人さんたちの
知恵と工夫と匠の技。
新幹線の先頭部分は、
人がハンマーで打ち出した部品を組み合わせている。
1964年のデビュー以来変わらない。

きっと日本中の小さな工場で、
職人が丹精込めて作り上げた部品が
世界中、いや宇宙にも行っているに違いない。
「好き」が困った人を
助ける仕事になることを教えてくれる。
地味だけど、手作りの温かみを感じるまんが。
BOOKOFFで再会したいものです。

『ナッちゃん』 たなかじゅん 作

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