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作ってみた 1/66

きっかけは、
ペットボトルのキャップとアルミの針金。

三重県のハンター平田町店の一角。
「子どもアイデア楽工」で先生をしている。
ソウゾウ力を育てる授業をしている。

授業の準備が終わってまだ時間があった。
ペットボトルのキャップ、
牛乳パック、トイレットペーパーの芯などなど。
何か手を動かしたくなる素材がいっぱい。

手元にあったキャップを重ねてみた。
当然、きれいにくっつかない。
穴を開けてつないでみる。
千枚通しを持ってくる。
アルミの針金を切るための
ハサミも持ってきた。
適当な長さに針金を切る。
ハサミでキャップの側面も切ってみた。
思ったより軽く切れる。
切った側面の開き具合で、太さが調節できる。
そう気づいた瞬間から、キャップを切り始めていた。
「しっぽだ」
そのひらめきにのって、小さく切ったキャップから
穴を開けて針金に通していった。

まだ何を作るとは、思いついておらず。
キャップに千枚通しで穴を開けて、
周りをハサミで切って針金に通す。
単純な作業を繰り返した。
ひたすら、穴の空いたキャップを通して
キャップの側面の開き具合を調節して
しっぽの太さを整えていった。

針金からキャップが抜け落ちないように
先端を止めて、四方八方から眺めて見る。
机の上に置いて眺める。
手で持って眺めてみる。
両手で持って、しっぽの形を変えてみる。
芯の針金が柔らかいから、簡単に曲がる。
手足をつけるなら、同じ方法でできる。

小学校の図工の時間でこんな作り方は、
タブーだった。
近年、SDGsの影響で、工作も
トイレットペーパーの芯や
空き箱、ペットボトルなど
家庭で出たものを持って来させることが多い。
4〜6時間かけて完成させる。
子どもたちには、あらかじめ
何を作るか絵や図を描かせて、
材料集めをさせておく。
「さあ、作ろう」と意気込んで授業を始めると
「材料忘れました」
家庭からも、
「材料を急に言われても」と
連絡帳に。
1ヶ月前にお便りでお知らせしてますが。

材料と時間がある大人のソウゾウ力を
これで試してみたい。

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