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女の子のまんが

黒は男の子、赤は女の子と決めつけていたあの頃
濃紺のランドセルで教室に入ってきた。
マッシュルーム頭の女の子。
「どうして,赤じゃないの」
思わず聞いてしまった。
無表情で
「この色が好きなの」
これ以上の質問は許さないぞって
雰囲気を出していたので
その場から退散。
きっと入学してから
ずっと質問されてきたのだろう。
女の子色じゃないランドセルとの
初めての遭遇。
男の子は,・・・。
女の子は,・・・。
そんな思い込みの中にいた。

このまんがは,女の子が主人公。
「女の子が見るまんが」だったが,
テレビでずっと見ていた。
再放送だったので,
学校から帰って,テレビをつけるとやっていた。

マハリク マハリタ
ヤンバラヤンヤンヤン
マハリク マハリタ
ヤンバラヤンヤンヤン

耳に残る呪文が効いたのか,
主題歌が終わってもテレビに釘付けだった。
素性がバレないように
事件を解決する。
ウルトラマンにも通じるスリルを味わっていた。
最後は,みんなに素性をバラして
魔法の国に帰って行った

『魔法使いサリー』  作者 横山光暉 

サリーちゃんのあと番組ととして
その続きで見ていた女の子アニメ。

テクマクマヤコン
テクマクマヤコン

ラミパス ラミパス
ルルルルル

またまた呪文が登場。

変身するときには、
テクマクマヤコン

元に戻るときには、
ラミパス ラミパス
ルルルルル

ウルトラマンや仮面ライダーほどの
ダイナミックさや華やかさはなく
地味な変身シーンだった。

もしかしたら、女の子のアニメで
初の変身もだったかも。

『ひみつのアッコちゃん』  作者 赤塚不二夫

後に知ったことだが、
哲人28号や仮面の忍者赤影、
おそ松くんやモーレツア太郎を描いていた
男性のまんが家さんであったこと。

女の子もののアニメも描けるなんて。
お二人の作品はいつも楽しませてもらっていた。
今度は、アニメでなくまんがを読んでみたい。

「男だから、女だから」の思い込みを崩してくれた作品

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