世の中全員に認められたかった頃
幼い頃の私は、ゴーイングマイウェイな人間だった。
他の多くの人が好むことを特に好きになれず、自分の好きなことをしていた。
それでも見栄は人一倍あって、自分が好きな中でも、有名なものを特に声をあげて好きだと言っていた。
女子中学生にしては変わった音楽の趣味、QUEEN。
だけど他の中学生も知っている、We will rock you が好きだと公言したり。
それよりも '39 が好きなのにね。
そうかと思えば随分マイナーな曲をあげて、さもこれを知っている私はツウだと言うように他の人に勧めてみる。
感性が周りの多くの人とちょっと違うのに、そんな違う感性の人に対しても認められたいと思っていた。
とにかく、世界中の全員に認められたいと思っていた。
負けず嫌いなのだ。
どういうわけか、自分が一番だと思いたかった。
そう思うことが、自分で自分を認められる唯一の拠り所だったのだろう。
自分を認められなかったから、他の世の中全員に判断を委ねるしかなかったのだろう。
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