ソウルメトロ9号線・旅客運送約款

韓国・ソウル首都圏の都市鉄道は、運賃が一体化しているので、日本からすると一元的に都市鉄道が運営されているように思われますが、実は施設の保有・管理から運営会社まで含めると官民合わせて10以上にも及びます。
1974年8月に開業した韓国・鉄道庁とソウル特別市地下鉄公社の1号線から始まったソウル首都圏電鉄。人口増による路線延長もなされた反面、運賃値上げが容易でないため財政赤字解消のために委託運営や民間資本による鉄道建設も進んでいます。

ソウルメトロ9号線は、従来の鉄道庁や公社といった枠組みから外れ、韓国初の民間企業が運営する鉄道として、民間ノウハウを取り入れサービス向上や効率的経営が取り入れられました。その一環として委託運営側は建設費回収のため首都圏電鉄の運賃より高めに設定する予定でした。しかし、9号線を所有するソウル市からの横やりが入ったため同じ運賃にせざる得なかった経緯がありました。
また、現在は鉄道施設の建設・運営・保守や列車運行は、ソウル市メトロ9号線(同線の建設・資金調達のため2004年に設立)とソウル交通公社が行っていますが、2009年に第1期区間が開業した当初は、駅管理と線路管理の委託先に、ソウル9号線運営株式会社(韓国とフランス合弁)、第2期と第3期の区間がソウルメトロ9号線運営株式会社(ソウルメトロ子会社)が選ばれました。

そんな、2012年(第1期区間のみ開業)のソウルメトロ9号線の旅客運送約款をアップします。基本的に首都圏電鉄区間の運送約款は似たような文面になっています。


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