なぜ日米開戦につながる決定の場には、陸・海軍の意をくむ人だけになったのか。
どのように国民のことを第一に考える人が排除されてきたのか。
まず、軍部が暴走して誰も止められなくなった経緯を調べることにした。
森靖夫氏の「日本陸軍と日中戦争への道」(ミネルヴァ書房)には、1920年代から1930年代にかけて、日本政治が「政党から軍部へ」と主役が交代した経緯が詳細に分析されている。
それによると、満州事変からが問題のようだ。
そしてその結果として
さらに付け加えると、
陸軍が政党政治家から主導権を握っていった背景には、
政党政治家がテロなどにより殺されたりして排除されていく、
新聞などが軍部を持ち上げていく、
そして国民の支持を軍部が得ていく、
といった世の中の流れが軍部に力を与えていくことを見逃してはならない。