短歌結社の記憶より

20年くらい前から7年ほど短歌結社に入っていた頃に、多くの学びを頂いた中で今も気に入っているものや、お褒めを頂いた歌、それらに混じる後年のいく首か。なんとなくずつ、思い出したものをぽつぽつと。


「あぜ道を腰曲げてゆくひとは昔オオミタカラと呼ばれたるらし」


「神がその色を染めたる環礁に人は失くせり天上の青」


「漆黒を背負うさくらの花のふち波打ち際のごとく泡だつ」


「神はあるただそれだけが暗き夜のかたえに光るわが身の鎧」


「アヴェマリア盛られし土のひとつかみ我らヒトなり終の日までの」


「狭き檻に閉じ込められて羽根ひとつふたつ散らしぬ私の小鳥」


「迷いつつ走らすペンの跡みればやさしがらくたのようなる歌よ」



「こころとは細胞壁をつなぐチカラ 全身くまなく「こころ」なりけり」


「君の手の箸もつ指のゆとりにも 優し「心」がはみでていたり」


「介護や世話じゃなくて一緒に暮らす そんなスタンスで今日も白衣す」



短歌との出会いは、祖母と遊んだ百人一首の中の「おひめさまの歌」。人生における「夢中時代のある書きものの履歴」は、短歌→童話→詩→小説→短歌→小説→童話と短歌と詩、その集大成として今は天使たちの便りの代筆。

好きなことは読む書く歌う。大切なものはそのための右手と心。なんとかずっと、そのまんま、生きています^^

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