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アラフォーの主婦が歌のおねえさんになった話2

レギュラーのイベントに月1で出演していると、見ている親子の皆さんから
「この特別な空間で何を見せてくれるのだろう」
という期待の空気をビシバシと感じていた。
無料のイベントとはいえ、なんの覚悟もないままなんとなく歌っているのはとても忍びなかった。

ここに立っている限りはアマチュアだとしても関係なく、パフォーマーとしての覚悟がいる。
そう思って
「新潟発!歌のおねえさん 保育シンガーソングライターTAM i」
と肩書きを名乗ることにしたのだった。

ところが腹をくくったところでレギュラーのイベントを卒業。
すっかり行き場を失ってしまった。
定期的にイベントをやることの難しさを感じ、自分で主催するほどの力と気力を持ってなかったことに落ち込む。
そりゃそうだ。なんとなくはじまったこと、結局覚悟なんてなんにも決まってなかったことに気づく。

それでも出会った方や口コミで広げてくれていた方からの紹介だったりで切れ目なくライブする機会をもらっていた。
保育園の行事、子育て応援イベント、子育て支援センター、子育てサークルなどなど、その時その時は自分のできることを一生懸命にやっていたんだけど、いろんな場所でさせてもらうことでますます自分の力のなさを思い知らされることになる。
側から見るとうまく行っていたようだけど、実は進まなかった苦しい時期。

ライブ先では音響や楽器、道具を持ち込み、一人でセッティング。
初見のお客さんにどうやったら楽しんでもらえるか試行錯誤し、うまくいったりいかなかったり。
全くハマらずに終わったライブは落ち込みながら1人車で反省しながら帰ることもしばしば。
相方もいないから今日どうだったとか、何がいいのか悪いのかもわからない。
そんな活動2年目だった。

3へつづく。


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