人は恐ろしいほど、立ち居振る舞いからさまざまな情報を読み取っている
講師として前に立ったその人は、話し方、話の聴き方などから、“真摯に人やものごとに向き合う人”だと感じさせるオーラを放っていた。
立ち居振る舞い、反応の仕方、声のトーン、笑い方、表情――。
無意識のうちに五感をフル活用して、その人がどんな人なのか、どんな気分なのか感じ取っていると気づかされた。
ラジオでさえ、恐ろしいほどに話し手がどんなテンションなのか分かってしまう。感情が見える。つまり、自分が思っている以上に、自分も常に言外のさまざまな情報を発信していることになる。
いかに、普段から真摯にものごとと向き合えているのか、人に優しくできているのかが問われているような気がした。自分の態度を省みると、恥ずかしい気持ちになった。
私の尊敬する人は、まわりの人を分け隔てなく会話に巻き込んでいた。話に入り込むのが得意ではない人にも話をふり、讃えていた。人の話を相手の目をみて真剣に聴いていた。他人の問題を自分ごとのように考えて力になろうとしていた。
私は冒頭の講師の方には、「人に真摯に向き合う方なんだと感じるものがありました」という趣旨のメッセージを伝えた。そう書きながら、私もそうありたいと強く思った。
花を買って生活に彩りを…