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西加奈子「ごはんぐるり」

 ごはんエッセイを読みます。「奴」という30頁程度の書き下ろし食小説も収録されているようです。書き下ろし食小説?ほぼ大根おろし小説やん。は?

 楽しみ。今回はタイトルごとに感想残しながら読み進めてみますね。ゆっくりのんびりピクニック気分で。


1.自分が作っためしをおいしいって言ってもらえたとき、あれ、想像以上に嬉しいよね。なんでやろ。こっちからはきかんとこって思ってても、気づいたら「どう?」って目キラッキラできいてしまってるもんな。おいしい!の一言が欲しすぎて。


2.「少しばかりの『不自由さ』というのが、思いがけない幸せをもたらしてくれるものである。」(17頁)
 すごくわかる。


3.アメ、たしかに侮れないかも。強いていえばなにが嬉しいかな?メロン味かな。
 お菓子系だったらパイの実が一番テンション上がるね。水分持っていかれるけどそのぐらいあげるよ。クッキー・ビスケット系やだ。
 え?あと30個あるの?


4.最近思うんだけど、そろそろボタン一つで好きな香りが演出できるデバイス登場してくれない?
 カレーとか焼肉とか!その匂いをおかずに白米かきこみたい!そのあと虚しくなって悶えたい!
 今日は焼肉よ~って言いながらボタンぽちって押すから、悶えながらめし食ってるところ見せてほしい!


5.西先生の想像力・表現力だけで舌鼓を打ててしまう。めちゃおいしそー。


6.「コクリコ坂から」の挿入歌に手嶌葵さんの「朝ごはんの歌」があります。
 この歌から想像される朝ごはんの雰囲気、最高じゃない?


7.「わたくし、じゃがいもを潰すしか、しませんから。などという、そっけない態度がいい。」(38頁)
 大門未知子みたいなポテトマッシャーや。いいね。そーゆーの集めたいな。失敗もせんやろ。出来たらレトロなやつがいいなー。


8.ご当地限定!とか期間限定!っていう理由ではあまり惹かれないタイプかも。月見バーガー食べた?


9.べちゃべちゃ系のごはん好き。


10.「脳みその後転」(50頁)体験したすぎ!
 「デザート」≒「食後のデザート」って感じ。
 心の中のゆらたまがキャッキャッと手を叩いて喜んじゃうスイーツは間違いなくパフェですね。


11.最近お酒と料理のペアリングが大事って気づいた、といつも髪を切ってくださる方もおっしゃっていた。餃子とか中華系にはビール、ピザだったらスパークリングワインとか良さそうだよね、と。くー!たまらん!


12.クレイジージャーニーすき。毎週見てる。そこで外国の食文化を知ることはある。でも衝撃的な実体験はまだない。激辛食って荒ぶって白やんだこともない。


13.あったけー。ほっこり。


14.小学生のときはいわゆるクロス箸だった。なぜかドヤ顔してた。カッコいいと思ってた。


15.初デートの正解。これ面白い。たしかにってなった。


16.正解シリーズおもろい。「正解すぎる」という言い回しにハッとしました。


17.いびつなところがある人は愛おしい。


 あと半分もあるやんけ。

 一気に読みたくなってきた。
 ということであとは全体的な感想書いて終わります。
 
(柔軟な素晴らしい対応だ!いいぞー!)
 えへへ。いえい✌️


 西先生だからこそ描ける食の世界、堪能できました。

 見たことも食べたこともないけれど、想像力だけで作ったごはんはどうしようもなく胃袋をくすぐってきました。よだれも出たかも。よだれ鶏!

 「奴」もよかった。「こんな優しい『奴』はいない。」(192頁)と思えるのが素晴らしいことなんだと思います。

 そんな感じ。1500字も書いちゃった。読みやすかったし面白かったです。


西加奈子「ごはんぐるり」(株式会社文藝春秋、2016年)
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