【りんご娘メンバー評】ジョナゴールド（初代）・レッドゴールド期【2005.5-2010.3】

■構成メンバー
ジョナゴールド（初代）《第３期》
レッドゴールド《第５期》

■活動期間
2005年5月～2010年3月

りんご娘史上最少人数での活動、２人で支え合った活動

2005年4月30日の第４期メンバー 金星（初代）の卒業をもって、第３期：ジョナゴールド（初代）と第５期：レッドゴールド（後のレットゴールド）の２人体制になったりんご娘．。

りんご娘の歴史上では、第２期メンバーの"夏緑"が１人でりんご娘を守った僅かな期間（2003年4月1日～2003年6月9日まで）がありますが、具体的な活動があったわけではないため、このジョナ＆レッド体制がりんご娘史上最少人数での活動となりました。

ちょっとおっちょこちょいだけどトークスキルが非常に高く、力強い歌声で低音から高音まで難なくこなせるジョナゴールドと、しっかり者で優等生、美しいファルセットと安定した歌唱力が持ち味のレッドゴールドの２人によるハーモニーが魅力的なりんご娘．となり、メンバーカラーもある程度固定され、ジョナゴールドは黒 or 青、レッドゴールドは白 or ピンクの衣装を着ることが増えました。

一方、2003年9月に５人でデビューした新生りんご娘．の時代から約１年半で４人のメンバーが脱退し２人体制となっていたことから、当時のファンはりんご娘．の存続を心配していました。毎年春と夏に開催していたオーディションでもすぐにりんご娘に昇格できるような逸材を確保することができずに、５年もの間２人でりんご娘．の歴史を守っていくことになります。

待望の全国デビューと待ち受ける数々の困難

りんご娘．デビュー５周年を迎える前日であった2005年9月22日、りんご娘．は8th Single「彼の軽トラに乗って」をリリースしました。本シングルは初の全国流通盤ということで、一部CDショップやAmazonなどでも購入ができるようになったことから、りんご娘．の更なる飛躍が期待されていました。

▶りんご娘．初のＭＶ、当時バックバンドだったケノシルが演奏で全面サポート

しかし、デビュー当時から全てのオリジナル曲の楽曲製作やサウンドプロデューサーを務めていたhiro（田中裕史）さんが”RINGO MUSUME. POWER LIVE 2006”をもって、りんご娘．サウンドプロデューサーを退任し、新曲がリリースできない時期が続きます。

また、2006年～2007年頃は公式ブログ等でも資金難であることが強調される時期もあり、弘前アクターズスクールプロジェクトの存続自体も危ぶまれていました。

そんな中、2007年に入り待望の新曲として「ダイエット」「ドスコイ金星」「トコ・ドッコイ弘前りんご」が披露されていきますが、これまでのご当地アイドルとは思えないクオリティが高い楽曲群とは打って変って、親しみやすさとローカル感満載のコミックソング要素の強い路線へとシフトチェンジします。

▶樋川新一 代表による初のセルフプロデュース楽曲

急激な路線変更についていけなかったファンも一定数おり、年末に開催された"RINGO MUSUME. POWER LIVE 2007"では会場であった弘前文化センターの座席に空席が目立つなど、非常に苦戦した時期でもありました。

”継続は力なり”、りんご娘．の青森県内での地位確立に貢献

定期的な新曲リリースができない時期ではありましたが、2007年～2008年にかけてはアコースティック路線としてピアノ伴奏で歌う機会が増えたり、レッドゴールドもピアノ伴奏に挑戦していたほか、ジョナのボケにレッドが突っ込むトークスキルも年々進化していき、２人は常にレベルアップをしていく姿勢をライブでは魅せ続けました。

その結果、青森放送（RAB）にて放送されていた情報番組”＠なまてれ”内のコーナー”りんご娘．ののいっち！にぃ！さんぽ！”が2008年4月から2009年3月まで放送されたほか、2009年7月からはりんご娘．初の冠番組となる”りんご娘．の産地直送☆青森最高!!”が放送されました。

そして、２人は５年の歳月をかけて、メディアや行政からの信頼や青森県民からの支持を得たことにより、後の”パワーアップる！弘前産りんごＰＲキャラバン”のキャンペーンガールとして全国を訪問するという大役を担ったほか、全国放送のテレビ番組でのレギュラー獲得、ＣＭ出演と第６期メンバーが加入した2010年4月以降、りんご娘の活躍の場がグッと増えました。

決して似たもの同士ではなかったであろうジョナゴールド＆レッドゴールドの２人ですが、大切なパートナーとして今日まで続くりんご娘の礎を築き上げました。共に第６期メンバーとして共に活動した”とき”やアルプスおとめ時代にバックダンサーとして活躍した”王林（２代目）”にも多大な影響を与えたのでした。