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【りんご娘メンバー評】ピンクレディ・スターキングデリシャス・はつ恋ぐりん・金星(3代目)期【2022.4-】

■構成メンバー
ピンクレディ《第9期 リーダー》
スターキングデリシャス《第9期》
はつ恋ぐりん《第9期》
金星(3代目)《第9期》

■活動期間
2022年4月~現在

初のアルプスおとめから全員同時昇格

りんご娘の歴史上、初めてとなるアルプスおとめからの一斉昇格となったピンクレディ・スターキングデリシャス・はつ恋ぐりん・金星(3代目)の4人。

アルプスおとめからの昇格という形になったのは、2010年4月の金星(2代目)・むつ・ときの第6期メンバーが加入して以降ですが、これまでは現メンバーにアルプスおとめから数名新メンバーが加わるという形でしたので、アルプスおとめ全員が同時昇格というのは初めてでした。

ちなみに、全メンバーが総入れ替えとなったのは、2003年9月のジョナゴールド(初代)・つがる(2代目)・紅玉(2代目)・金星(初代)・未希ライフ依頼なので、実に18年半ぶりの出来事となるのです。

また、2022年3月に高校卒業を控えていた吉田(ピンクレディ)の去就が心配されていたので、無事に活動継続することになりました。

りんご娘史上、最大のプレッシャーの中で引き継いだ4人

ピンクレディ・スターキングデリシャス・はつ恋ぐりん・金星(3代目)が加入する前の先代メンバーは、とき・王林(2代目)・ジョナゴールド(2代目)・彩香からなるFOURs期の4人

彼女たちは、愛踊祭2016の優勝をきっかけに次々とシングル&アルバムのリリースを重ね、首都圏でのライブや全国ツアーなどこれまでのりんご娘が達成することのなかった活動を実現していきます。

また、王林をはじめとしたメンバーのテレビやラジオの全国放送へ出演など、りんご娘というグループの知名度が飛躍的に向上しました。

そのため、2022年2月9日に起きたFOURs期の卒業発表では全国ニュースでも大々的に取り上げられ、ファンからは心無い言葉も投げかけられてしまうほど大きな抵抗が生まれていたのです。同時に、アルプスおとめから全員昇格の発表もされていたため、彼女たちにのしかかったプレッシャーは相当なものだったでしょう。

それだけ、りんご娘というグループは青森県内でも県外のアイドルファンの中でも大きな存在になっていたのです。とてつもないプレッシャーの中でも覚悟を決めたリーダーのピンクレディをはじめとしたメンバーの4人には、感謝のキモチでいっぱいです。

アルプスおとめ時代から前途多難であったが、あきらめなかった4人

アルプスおとめ時代、2020年6月末に対馬が卒業し、2020年7月から吉田・須藤・相馬・安田の構成となりました。

当時は2020年2月頃から日本でも流行が始まった新型コロナウイルスの影響により、アルプスおとめのみならず、りんご娘・ライスボールも活動が大幅に制限されてしまいました。

りんご娘に至っては20周年記念ツアーが中止になってしまうなど、かなりの大打撃を受けてしまいますが、それでもアルバムリリースやYouTube番組のスタートなど露出を絶やすことなく活動していきます。また、ライスボールに関しては、多田慎也さんが弘前市へ移住したことをきっかけに楽曲提供を受けるようになり、コロナ禍でありながらも新曲がリリースされていきます。

一方のアルプスおとめに関しては、基本6人だったメンバー構成が2006年11月にプレデビュー以降でも非常に少ない4人という構成になってしまいます(2008年4月依頼の4人体制)。また、アメブロも更新終了となり情報の発信源は個々のインスタと、FMアップルウェーブにて月イチで放送されていた「アルプスおとめのアルプスクール☆」となります。

コロナ前は比較的熱いファンが多かったのですが、この事実上の活動休止状態に陥ってしまったことでファンが離れます。アルプスおとめは解散するのではないかという噂が出回るほど、危機的状況であったと思います。

それでも、彼女たちはあきらめませんでした。イベントがほとんどない状況下でも事務所でレッスンを重ね、2020年12月にオンライン開催された「RINGOMUSIC POWER LIVE 2020」では、アルプスおとめのテーマとニジイロリンゴが新アレンジで披露できるようになります。

そして、2021年8月彼女たちの努力が認められ3rd Single「ニジイロファイター / 目指せ!ファーストレディ」のリリースが決定します。実に9年ぶりの
新曲となりました。その後、同月に15周年とニジイロファターのリリースを記念した「原田種苗 Presents ALPS-OTOME 15th Anniversary Live 〜ニジヲカケル〜」をオンライン開催し、大幅にスキルの上がったアルプスおとめのパフォーマンスにファンは驚かされました。

立て続けに4th Singleとなる「アップルストアーはりんご屋です」がリリースされましたが、この時点では既にりんご娘への昇格が決まっていたものと思われます。ここて強く伝えたいのが、りんご娘が全員卒業するから自動的に昇格することになったのではなく、アルプスおとめ時代の努力とスキルアップが認められりんご娘になるにふさわしい樋川代表が認めたからこその昇格であるのです。

りんご娘のように、多田慎也さんやHIROMI先生からの指導を潤沢に受けることができなかったはずなので、よくここまでスキルアップしてくれたとたくさんの感動をもらいました。

ユニゾンのまとまりは歴代イチ

この4人の魅力はダンス面よりも歌唱面で光っているように、僕は感じています。

ヴォーカル面で高音も難なく発声でき、ピッチの安定感も素晴らしい金星(3代目)をはじめ、やわらく甘い歌声とピッチの安定感がメンバーイチのはつ恋ぐりんR&B仕込みのエモーショナルな歌い方に変化したピンクレディ彩香とは違った低音が魅力的なスターキングデリシャスの4人による、ユニゾンのまとまりは歴代りんご娘の中でもピカイチだと思います。

まだまだ個々の個性は伸びしろがありますが、現時点でここまで歌って表現できるのは、アルプスおとめ時代からの努力の賜物だと思います。

先代から引き継いだ楽曲で、まだ披露されていない楽曲がいくつもあります。また、先代が歌わずにいた楽曲をあえて復活させたりもしています。

彼女たちの成長とともに披露されていく楽曲が増え、パフォーマンスのクオリティも上がっていくことでしょう。2025年のはるか夢球場 1万人ライブでどのような成長とステージングを魅せてくれるか、今から楽しみです。

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