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【りんご娘メンバー評】とき・王林(2代目)期【2013.4-2015.10】

■構成メンバー
とき《第6期》
王林(2代目)《第7期》

■活動期間
2013年4月~2015年10月

メンバーが次々と卒業、1人残された”とき”と待望の新メンバー”王林”

2012年12月27日開催された「りんご娘&アルプスおとめ POWER LIVE 2012」をもって、第3期:ジョナゴールド(初代)が卒業して以降、2013年に入ってからは第5期:レットゴールド、第6期:金星(2代目)・ときの3名体制で活動を継続していました。

しかし、2013年3月4日にレットゴールドが3月いっぱいでの卒業を発表し、遅れて10日の2013年3月14日には金星(2代目)も同じタイミングで卒業することが発表されました。

1人りんご娘として引き続き活動していくことになったとき、2013年3月31日に弘前・土手町コミュニティーパークにて開催された「りんご娘 レットゴールド&金星 卒業記念LIVE」にてアルプスおとめから新メンバーが追加されるであろうと当時のファンは誰もが想像していました。

2013年3月時点のアルプスおとめはリーダー 斉藤・小林・一戸・佐藤・佐々木の5名。2012年~2013年にかけて身長が急激に伸びビジュアル面でいつりんご娘に昇格できるのかと待ち望まれていた斉藤、歌唱力がピカイチであった一戸の2名と小林 or 佐藤のどちらかが昇格し、ときがリーダーの4名体制になるのではという大方の予想でしたが、ライブ中に発表されたのは斉藤ただ1人が王林(2代目)へ昇格するということでした。

2007年から下積みを続けていた斉藤のりんご娘昇格に喜びの声が上がる一方、歌唱面で不安が残る2人でダンス&ヴォーカルユニット りんご娘として活動していくことに、少なからず不安が残りました。

”農業活性化アイドル りんご娘”、ヴォーカル重視からビジュアル重視へ路線変更

卒業LIVEの余韻を残したまま日付が変わった2013年4月1日深夜0:00、りんご娘公式HPには衝撃的な写真が公開されます。

https://web.archive.org/web/20131226114816/http://www.ringomusume.com/rcms/

りんご娘公式HP 2013年6月9日アーカイブ より

当時、どんどん身長が伸び平均170cmコンビとなっていたとき&王林ですが、今までには無かったスタイルの良さを強調した宣材写真が公開さたのと同時に、リンゴの蒸留水を使用したシャンプー&ボディーソープ”モリノリンゴ”のイメージキャラクターや”スズキ自販青森”の新CMが発表され、2人のビジュアルを全面に押し出した活動をしていくこととなります。

また、りんご娘の肩書も”ダンス&ヴォーカルユニット”から、”農業活性化アイドル”へ変更となり、以前までの「私たちはアイドルではないんです」と言っていた時代とは打って変わり、ご当地アイドルとしての活動を強化していきました。

この年、NHKにて放送され人気を博していた連続テレビ小説「あまちゃん」では、能年玲奈(現:のん)が演じる主人公の天野アキと橋本愛演じる足立ユイの2人による”潮騒のメモリーズ”を模した形でのパフォーマンスを頻繁に行っていました。

「潮騒のメモリー」をカバーしていた他、1980年代アイドルの名曲をイベントではカバーするようになります。

▶80年代アイドルの代表格・松田聖子楽曲も数曲カバー

▶宮藤官九郎も脚本執筆の際に参考にしたとかしてないとか…

”歌えないりんご娘”と言われても、あきらめなかった2人

歌唱力の高かったジョナゴールド(初代)・レットゴールド・金星(2代目)が立て続けに卒業してしまったりんご娘。当時のファンからは「歌どうなっちゃうんだろう」と不安の声も聞こえていました。

パフォーマンスでもあまりソロパートを任されることが無く、グループの中でも歌が上手いメンバーとは言えなかった”とき”、甘い声質が印象的ではあったがよく声がひっくり返っていた”王林”の2人になってから、難易度の高いりんご娘オリジナル曲は一度封印を余儀なくされてしまいます

しかし、2人はあきらめることなく日々レッスンを重ね、1つ1つの楽曲を復活させていきます(特に、とき&王林になってからは定期的にプロによるヴォイストレーニングを実施)。

2013年11月の菊と紅葉まつりでは「彼の軽トラに乗って」、2013年12月には「プラネタリウム」、2014年には「A.D.D」のパフォーマンスを復活させていきます。

しかし、当時のりんご娘楽曲において最高難度だった「JONKARA」は、とき・王林体制になった2013年当初からレッスンを重ねてはいましたが”披露できる状態ではない”ということで、2人体制になってから初めての”POWER LIVE 2013”でも披露されることなく長い間封印していましたが、2014年に久しぶりにりんご娘単独で開催された”POWER LIVE 2014~りんご娘全力ライブ~”にて、「JONKARA」が復活しました。

”歌えないりんご娘”とまで言われていたとき・王林、一旦は封印していた楽曲を1つひとつ丁寧に復活させていった中で、2年弱の時間をかけてのJONKARAの復活に、当時のファンは涙をこらえることはできませんでした。

翌2015年はりんご娘15周年、当時のリンゴミュージックの状況としてCDをリリースするまでには至りませんでしたが、コージィニアスことお笑い芸人のあべこうじさんが手掛けた新曲「りんごのね。」「ぐぐっ」「好きみたい」の3曲を配信限定でリリースしたりと、着実にステップアップしていきました。

2人のりんご娘で爪痕を残したい…アイドルコンテストへの挑戦

とき&王林体制になって2年の月日が立ったりんご娘は、テレビ朝日主催の地方アイドルコンテスト「愛踊祭〜あいどるまつり〜 国民的アニメソングカバーコンテスト2015」エントリーを発表し、予選を勝ち進み見事決勝大会進出を果たします。

▶2人の母校、弘前学院聖愛高等学校の礼拝堂にて撮影

決勝大会直前に王林が体調不良で倒れるも、2015年9月22日にTOKYO DOME CITY HALLで開催された決勝大会は決死の覚悟で挑み、「LOVE & SOLDIER ⇒ 魔法使いサリー ⇒ とんちんかんちん一休さん」をメドレーで披露するも、惜しくも敗退してしまいました。

ときがりんご娘を卒業する際”とき・王林のりんご娘で爪痕を残したかった”と語っていたように、りんご娘として過去1番の大きな結果を残して2人のりんご娘を継続させるんだという強い覚悟で活動したとき&王林。

このとき優勝できなかった悔しさとりんご娘を盛り上げていくという更なるハングリー精神によって、りんご娘は新たなメンバーを加えて挑んだ2016年に大輪の花を咲かせるのでした

▶2人の絆を感じさせる名動画


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