タマヤスデは難しいと言われる理由についての考察


皆さん、タマヤスデの飼育は順調ですか?
(そもそも飼育してる人はどれくらいいらっしゃるのか…)


僕は日々タマヤスデを探して山へ入っているのですが、変わったタマヤスデは発見できていません。

しかし、野生下のタマヤスデを観察することはとても飼育する上で役立つと信じて観察しています。



本日は先人達が残してきて下さったブログ等を読んでいて目に止まった2つの事について考えてみようと思います。

タマヤスデは潜らせてなんぼ

タマヤスデは入荷した時点で寿命が残り少ない


この2つのテーマに対して僕の考えを書き残したいと思います。




ではまずは、
タマヤスデは潜らせてなんぼ説について。

僕の考えを率直に言えば、
今現在は別に潜らせる必要はない。
と思っています。

その考えに至った理由としては、

1、野生下で潜っている個体を発見したことがない。

2、飼育下でも潜っている個体はあまりいないが元気である。


ということからです。

1の理由については、
タマヤスデを発見する時は大体朽木に張り付いています。
そして好んでいる朽木も地面との間にわずかでも空気が通る通気性の良い朽木を選んでいるような気もしています。

朽木に張り付いていない個体も居るには居るのですが落ち葉と落ち葉の間にいることが多く、土に潜っている個体を見たことがありません。

飼育下では大体こんな感じで歩いているか、

朽木と朽木の間に隠れています。

ただし、脱皮をする時だけは自分達の分解した柔らかい土状態の部分にだけ潜ります。

潜っても糞が積み重なったふわふわの層の部分だけでそれより下には潜っていません。

この行動に何かのキーがあるのでは無いかと考えています。


以上のことから、
土に潜りたい訳ではなく、
隠れられればそれでいい。
っていう感じのような気がします。

ですので、
潜らせる必要は特にないのではないかと考えています。


次に

タマヤスデは入荷した時点ですでに寿命が少ないのではないか?

という説について。

これについては僕もそう感じています。
ブリードして見て思うのは、タマヤスデは成長スピードが非常にゆっくりとしていてMAXサイズに成長するまでにかなりの時間を要しています。

入荷した個体を購入すると購入時点で何年生きているのかはわかりません。
ですのでブリードした個体を産まれた時から観察し、飼育データを残すしか寿命を知る方法はありません。
僕がブリードした個体は孵化後半年程で4mm程です。

MAX個体が12mm程だということからまだまだ成長には時間を要しそうですね。

ほぼMAXサイズと生後半年程の個体

そして順調に飼育できているハズでも時々落ちていることがありますが、
小さい個体が落ちていることは未だにないです。
落ちているのはMAXサイズの個体群から落ちているように思います。

1番落ちやすそうな小さいサイズが全く落ちないことからタマヤスデ自体は丈夫な生き物なのではないかな?と僕は思っています。

以上が、今回2つのテーマに対しての僕の考えでした。

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