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エホバの証人二世として過ごした時期2


小学校を卒業して中学生になると、さすがに小学校の頃とは同じように行かないだろうなと言う気がしていた。

別の区域の中学校に行ったから、私がエホバの証人だと知ってる子は誰も居なかった。

新しく始まる人間関係、友情、私は宗教に関わっている事がみんなにバレないように必死に隠してた。

「エホバの証人だから校歌歌っちゃダメ」

なんて知られたらいじめられるかもと思ったから、校歌の歌のテストの時は歌った。全員で歌う時は口パクしてた。もちろん親には秘密で。

小学校の様に、季節ごとの行事で飾り付けをしたり全体で集まって何かレクリエーションをしたりという事はなかったので安心した。


集会や奉仕活動に参加したくない

この頃から週3回の集会や、土曜日の奉仕活動に参加したくなくてイヤイヤ行くようになる。

「行きたくない」と言っても「じゃあご飯食べなくて良い」とか、「じゃあ出ていけ」とか親も必死だった。

私には選択権はないんだなと思った。

エホバの証人の活動に参加させられる事も義務教育なんだと思うようにして、中学までは我慢して高校になったら「今日からもう行かない」と言おうと心に決めた。


祈ったけど結局助けてくれない

宗教がバレていじめられる事はなかったけど、中学の頃は辛い事があって学校に行きたくない事が多かった。

親に相談するって気持ちにはなれなかったし、あの頃はネットで検索するとか、SNSで打ち明けるとかそんな時代でもなかったから、とにかく一人で抱えてた。

エホバの証人の書物で若者が直面する悩みについて書いてある若者に向けた本があって、それを読んだりした。

エホバにも祈った。

「助けてください、解決策をお示しください、この苦しみから救ってください。」

色々祈ったけど結局何もしてくれなかった。

居るなら助けてよ!と思った。
居るのに助けてくれないんだとしたら何なんだよ!



もともと、本当に居るのか居ないのか分からないまま連れられて進んで来た道がさらに分からなくなった。

行きたくなくても簡単に休ませてくれる家じゃなかったから中学2年、3年は振り返っても辛い時期。


「もう行かないから」と告げた日

中学を卒業してすぐだったか、高校が始まってからか忘れてしまったけど、そのくらいののタイミングで母に「もう行かないから」と告げた。

集会前の夕食準備中だったのをはっきり覚えている。とても緊張してドキドキしていたから。

絶対怒られると思ったし、「ダメ」と言われるのは分かっていたけどこちらも折れるつもりはない。



絶対に行かない気持ちを伝える!と決め部屋の中で何回もイメージトレーニングした。

料理をしてる母の背後から



「集会行かないから」



と言ったら案の定「なんで?」と怒り顔。

ここで怯んではダメだと続けた

「ずっと行きたくなかったけど義務教育中は我慢してきた。もう高校生になるんだから、行く行かないは自分で決める」と。

その後何を言われたかはよく覚えていない。

その日から私は行かなくなった。それを見て弟も「お姉ちゃんばっかりずるい」となり、段々と行かなくなった。

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