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足場を固める~2023年冬至

冬に至ると書いて冬至。私のいるメルボルンは夏至です。
少し夏らしい日になってよかった。
占星術では冬至図には、ここから3か月の
エネルギーが現れると考え、春分までの
世の中の動きや宇宙とのかかわりを読むことができます。
今回の冬至図を読むと「足場を固めよ」という
何やらとても強めのメッセージを感じます。

太陽と月が同時に土のエレメントへ

とても印象的だったのは、太陽の山羊座入りとほぼ同時に
月が牡牛座入りしたことです。
占星術で冬至は、太陽が山羊座に入った瞬間のホロスコープを
読むのですが、この数時間前に月が牡牛座に入っています。
ですので冬至図では太陽と月がともにそれぞれの星座の「ゼロ度」の
位置にいるという割と珍しい構図になっています。
占星術では太陽と月は「私たち自身」「人生」「無意識の私」「未来」「過去」を表すとても重要な天体です。これらが同時に山羊座と牡牛座という
「土」のエレメントに入っていて、さらにゼロ度という
エネルギーの強い場所にいるのです。
さらにはこの二つの天体と土星を結ぶとしっかりとした
二等辺三角形が出来上がります。少しややこしいですが、土星は
山羊座の支配星なので、土星と太陽の結びつきはより強固と言えます。
土星は最終的な着地点、太陽は私たちの人生の方向性と考えると
私たちが目指すものと、着地点がしっかりと結ばれる、
つまりこれまで先が見えずにただやみくもに進んでいたのが
目指すものが見えてくる、そして
着実にそこに向かって進んでいることが実感できるとも言えます。

粘土細工のように

土星はうお座=水のエレメントにいて、水と土がバランスよく
交わって何かを作り出すことを意味します。まるで粘土細工のように
しっかりと形作られていくようです。
エレメントのうち「水」は感情による人とのつながり、「土」は物質的なものを表します。つながることによって物質的なものを固めていくような
イメージ。
ビジネスなどでも人とのつながりなしでは、本当の拡大や豊かさには
つながりませんものね。

足場を固めよ

2024年に冥王星が水瓶座に入り、世の中はすでに風の時代に入っていて、
「水」と「土」が強調される冬至図が面白いと思いました。風のスピード感と軽さの中で忘れてはいけないのが、重くて時に煩わしいけど人の感情、人間同士のつながり、そして自分たちの五感で触れることのできる物質です。
スピードの速さと目まぐるしさの中で、流されないように、うまく乗っていけるように「足場を固めよ」という強いメッセージがあるように思いました。

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