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平らにならない

写真は先日昼御飯に作ったオムレツプレートのようなものです。わりとよくできた。


最近あまりにも心身がよくなく、ツイッターでもそこそこ荒れているし、家族ともコミュニケーションに若干問題が出ているので、なんとなく落ち着くことをしようと思い、それに何か気分がアガるように達成感もほしかったので、本を読んでいました。前にも読んだことのある本なので気は楽だった。ちゃんと一冊は読めた、よかった。

この間の映画の話でもした、前にも見聞きしたことのあるものは余計にドキドキしなくていいから気が楽で好き。学生時代は少し本を読む方だったけど、読み出すと気になって学校の休み時間どころかホームルームや授業の頭ギリギリまで机の中に隠して読んでいて怒られていて、でも思えばあの頃もかなり気に入った同じ本を繰り返し読んでいた気がする。
あの頃はそりゃあもう金がないから古本屋を物色しては色々と買い集めていて、“読者”としては大声では言えないし褒められたものではないんだよなあ、と思うんだけど、助かった。そしてそんななので実はそんなにたくさんの作家も作品も知らないんだな私は。地獄のようなド散らかり部屋のたどり着くのも困難な本棚のラインナップを思い返してみると、さくらももこと江國香織がたくさんあるのかな多分……さくらももこのエッセイって読んだあとの自分の思考がずっとさくらももこ節になりませんか?私だけなのか?
エッセイというものの存在を初めて知ったのは多分さくらももこだと思う。それはそれとして、かつて一緒に病院に行って待合室で暇そうにしていたお母さんに、「これは人前で読むのちょっと厳しいと思うんだけど面白いから……」みたいなことを言いながら渡したら、案の定お母さんが『尻の穴の呼吸を止める悪魔の封印石』のくだりで瀕死になってしまった事件が大変思い出深い。

江國香織の方は『きらきらひかる』から入ったという、あとから聞いたら度々そうだったのが発覚したんだけど、当時BLを好み、その上で小説も読む傾向にあった友人がそれなりの確率で通ったルートを私も進んでいたらしい。
あらすじでね、差別用語なので今この瞬間にここで書くのは正直あれなんだけど、夫がホモって書いてあるから、じゃあBLがあんのか!?一般の小説に!?と思い手に取り……実際のところ、話の中身はそんな単純な(BLというものが単純って意味ではない)話ではなく、人間と人間が人生と人生をやってるんで入り組んでややこしいような、出てくる人はそれぞれに善性がないわけではなくていいやつなんだけど、常識とか体面とかの観点からは問題があって……いや多分本を知ってる人達からしたらオイオイちょっとみたいなあらすじになってしまったし、まあそんな風にまとめるもんでもないのだが……。
というか江國香織の書く小説に出てくる連中はなんとなくみんなしてちょっとどっか変だよなと、この話以外でも私は思っており、他の作品のうちでは『流しのしたの骨』とか特に好きなんだけど、あの話でも家族みんななんか変だな真面目な勤め人らしいお父さんですら変だなと、そういう変な連中ばっかり出てくるところが好きで、変なせいで色々大変でという話題も多いけど変な人間なりにそう気持ち悪くなく描かれながらそのまま変に生きていてなんか羨ましいよなと思っていて、現実的に変だし時に気持ち悪がられていた私としても、そういうところが好きだった。変な人間の話なのに日常をやってるのが読めると思って。
でもなんか大学生になったら、そういう江國香織の本に出てくる変な人間が急に嫌になっちゃって、なんか読めなくなくなっちゃったんだよね。読んでると恥ずかしくて……集めるのもやめちゃった。なんでだったんだろうね。そのなんだか恥ずかしくて嫌になっちゃった理由はよくわからないんですが。我が身を省み……投影し……とかではない、それは後々に自分を見返しての話なので。

とまあ色々話したんだけど、じゃあこのところの私はといえば、まあ達成感のためなんかに本を、と言い出すってことはつまり全然本は読めてないわけで、いやもう、高校までに比べたら大学以降はまじでめちゃくちゃ本読まなくなっちゃったんだけど、この数年はとみに集中力がなくて読めないんだよね。なろうとかカクヨムにあるWeb連載小説だとか、いろんなところに投稿されてる二次創作の文章だとかは読めるんだけど。まあなので新しい本は数ヶ月単位というすさまじい途切れ途切れに読み、既読の本は好きなところだけ読み、をやっているんですが。
今日ははやみねかおるの『めんどくさがりなきみのための文章教室』を全部読めて、読めんじゃん!よかったなあ!となったりしていました。この本は二回目?三回目?くらいのはず。前は図書館で借りたんだよね。このところずっとなんか文書きたいけどなんも思いつかないよ~!とか言っているので、いやまあそれなら心構えとやり方のところに戻るかと思って……読みました。字が大きくあっさりしているので簡単でいいよね。
あと、そうなったので、今度はたまたま近くにあるのを見つけた江國香織の『間宮兄弟』を読み始めて、この話はやっぱり変な人間がというか作中ですら変な人間と思われているやつらが出てくるんだけど、なんだか読めたので、ああまた読めるようになってるな……と思ったんですよね。時間もあって読みきれはしなかったんだけど、前述のこともあったから、いざ半分くらい読んでみて、なんだ!今また読めんのか!いいじゃん!フフン!となったと、それが嬉しかったので……言いたかったのでした。なんか遠回りしたな、でも嬉しかったからね……。

そういえば、本読みながらというか最近度々、ボニー・タイラーの『If You Were a Woman (And I Was a Man)』とボン・ジョヴィの『You Give Love A Bad Name』とエヴァ・マックスの『Kings&Queens』をリピート再生してたんですけど、これサビが同じっつうか作曲家が同じっていうのを知って聞くようになって、そんでどの曲もサビが好きで、そして私は歌手がいろんな曲歌ってても気に入った曲ばっかり聞く方なんですけど、この辺も知ってるものは気が楽で好きの延長なのかね、ふとそう思いました。しかしどの曲もメロディが気持ちがいいからな。ムードだとか歌詞はそれぞれにみんな違うんだけどね。ちなみに一番好きなのは多分ボニー・タイラーだと思います。声が強そうでかっこいい。みんなそれぞれにいいけどね。

最後にとりとめなくなってしまった。最近思いつきをまとめる力がちょっと弱い。多分そういうところも文が思いつかないよ~の一因かもしれないな……。


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