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お巡りさんがやってきた

 昨日、めずらしく夫が早く帰宅し、二人でテレビを見ていたらインターフォンが鳴り、カメラの向こうにお巡りさんが。
 咄嗟に、色々なことが頭を駆け巡る。先週、自転車でちょっと逆走しちゃったからだろうか、とか、横断歩道でないところを渡っちゃったからだろうか、とか、もしやスピード違反!?とかグルグル巡る。夫は夫で、本当にお巡りさんなのかと疑う。あまりの非日常感に二人とも頭がついていけなかった。


 扉を開けて話を聞いてみたら、年に数回、困っていることや心配なことはないかと家々を回って聞いてくださっているという。なんと親切な!
 そして引っ越してから書いていない登録カードなるものへの記入を依頼され、主人が急いで書き込む。火事や事故、事件が起きた時に連絡できるようにと警察署で登録をしてくださる「巡回連絡」という活動らしい。その紙を見ながら、一軒一軒、家庭訪問のように回っているらしい。日中に回っているので、いなければそれまで…ということらしいが、今回、めでたく登録をするに至った。


 マイナンバーだの住基カードだのと様々に電子化されているこの時代に、警察署は未だ変わらず紙というのが、私はなんとも好ましかったが、夫はどうして市の情報を共有できないんだ?と文句を言っていた。お役所の情報共有は全く進んでいないらしく、夫は仕事上でも同じ情報を様々な役所から求められて提出しているらしい。縦割り行政というやつなのか?


 まぁそれはさておき、紙だからこそ一軒一軒回ってくれるのだろうし、やはり顔を見て大丈夫かと聞かれるのは安心の源なのだなと感じた。私の住む市は、犯罪は極めて少ないが高齢者が多いため、このような見回りは高齢者にとっても心強いに違いない。


 我が家への訪問を終えたお巡りさん(巡査というのか?)は、隣の家に直接行かず、一度階段を降り、外に出て、再度外のインターフォンから隣の家へ訪問してよいかと尋ね、上がってきて…というのを繰り返しているらしい。なんと律儀な!


あの重たそうなジャケットを着て、階段を何往復もしているのかと考えただけで頭が下がる。そんなお巡りさんへの感謝を込めて、もう交通違反は致しませんと心に誓った。

#警察 #巡回連絡 #家庭訪問 #地域の安全

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