④ 和ろうそくを解剖してみた
解剖、、、、この言葉を聞くと、いつも小学校の時の理科の時間にやったカエルの解剖を思い出す。そして中学校の時のフナの解剖。
そう言えば、子どもの頃は、理科の授業が大好きだったな。
ろうそくは、何かの授業でバラバラにして、たくさん集めて、大きな団子みたいなのを皆んなで作ったような、そんな微かな記憶がある。
握りこぶし程の団子から糸が1本出ているのをかすかに覚えてるが、もしかしたら幼稚園の時だったかも知れない。
「なんだ、ただの糸じゃん」と思った幼い頃の、その時の気持ちを思い出した。
まな板の上に、ろうそくと包丁を置いて眺めてたら、和ろうそくって西洋ろうそくと違うなと思った。
ロウみたいな色だ(この表現はヘンか⁈)。
透き通るような艶めかしい色。
そして先端まで描いている緩やかな曲線。
美しい、、、とゅうよりエロいっ!
肩の辺りから飛び出した芯は、糸ではない。
襟巻きのように何かが巻き付いて、螺子みたいになってる。
良く見ると、手編みの毛糸のマフラーみたいに、ほつれた糸くずがはみ出ている。
どうしてこうなっているんだろう?
中はどうなっているんだろう?
無性に知りたくなった。
〝なぜ〟
とか、
〝どうして〟
とか、
〝どんなふうに〟
とかを、
学校の勉強や、仕事のため以外で、やらされてる義務感抜きに、純粋に自発的に知りたくなってるのは、かなりかなり久しぶりのような気がする。
このこと自体、大発見だ。
この和ろうそくを作った方には申し訳ない気持ちが心を過ったが、頭の中で「こんなことに使ってごめんなさい」と念じてから、包丁を手にする。
なんか、ワクワクして来た!
内臓を、、じゃなかった芯を傷つけないように、そっとメスを、、あじゃなかた包丁を入れてゆく、、、。
血は、出ない(当たり前だが)。
一刀目で、パキッと割れてしまった。
痛恨のミス!、、、フナやカエルの解剖はクラスで一番(たぶん)上手く出来たのにぃー。
立ち止まって深呼吸。
どうやったら上手く捌けるか。
ふと思い立って、〝芯〟という字を引いてみた。
とある。
ヤッパシ〝芯〟って大切なんだ。
考えた末、包丁の刃を火で熱してからやってみた。刃は入り易くなったが、やはり割れる。熱くし過ぎると、どんどん溶けてしまう。
それでも何とか、バラバラにすることが出来た。(下の写真の通りです)
【わかったこと】
・中心は紙を巻いてストロー状で、空洞
・紙の周りに何かが巻かれているようだが、ほとんど本体のロウと一体化してる。
・その外側に、生糸みたいな細い繊維がくっついている。
【反省と課題】
〝まずやってみる〟を信条に生きて来たが、謙虚に、ろうそく作りについて調べてみることにした。
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