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すゑひろがりず 単独公演「宝船」福岡→大阪と、ネタが凄かった

2023/8/10、満席のなんばグランド花月で開催された、すゑひろがりず単独公演「宝船」。終演後の感想は「あれだけ面白かった福岡公演より、ネタがパワーアップしてる!すごい!」だった。

初回である福岡公演は、2ヶ月遡ること6/11。このときの感想は「新ネタ尽くし!漫才ストロングスタイル嬉しい!」。
トークはオープニングとエンディングだけ。幕間VTRも短めでコーナーも無く、ほぼ二人がネタをし続ける時間だったからだ。

福岡のネタは、こんな感じ。
A:既存ネタ(新しめ。5月の地獄変@香川で初出し。)
B:新ネタ
C:新ネタ
D:新ネタ(コント)
E:新ネタ
F:既存のネタ(昔からあって、福岡の少し前にロングverになったもの。)

そして、大阪はこう。
A→B→C→a(新ネタ)→D→E→b(既存ネタの大改変)
Fが無くなって、aとbが追加。

まず感じたことは「既存のネタ全て、超面白くなってる!」。

Aのネタは、配信無しのライブでちょこちょこやっていたようで(※歌う場面があるため配信NG)、少しずつ練り上げられていた様子。

このネタ、歌の歌詞が秀逸で大好き。いつか賞レースやテレビで披露したら、モチーフが超有名なのもあって、絶対話題になると思う。その日が楽しみ。(ちなみに、今回一つ流れが追加されてた。楽しそうだったなあ。)

対して、BCDE。こちらは、私が知る限りでは、福岡以降ほとんど披露していなかったはず。それが、明らかに面白さが桁違いに!

新ネタ初出しのときって、往々にしてテンポゆったりめ、ネタ時間も長めなことが多い。(色々試してるんだろうな)
それが、どれもテンポアップして、より分かりやすくなっていて、笑いが凝縮!密度高ぁ!となった。福岡の1回の感触だけで、こんなに変わるんだ。すごいな…。
(ちなみにCが三島さん、Eが南條さんの、それぞれの魅力やスキル大発揮!なネタ。当人のカロリー消費高め。可愛かったり鬼気迫ってたりで見入っちゃった。)

そして、あまりやっていなかったのにすごく変わったのはbも。昨年8月の「すゑの催し」での新ネタが大改変。

すゑの催しのときは、ネタ冒頭のあるキーワード(ネタのタイトルがそれになるような)が大爆発して凄まじいインパクトだった。
ただ、そのインパクトが大きすぎて、その箇所以降、どんな感じだったかな…な記憶。(失礼!)
それが、そのキーワードをベースに新たな漫才に生まれ変わっていて、これが終盤までずっと面白さが積み重なっていく展開で、良かった!

そして。圧巻だったのはa。完全な新ネタ。
こちらは「伝統芸能風に●●やってみましょう」な箇所はゼロな、完全な、しゃべくり漫才。内容はお二人の芸風だからこそのもの。
批評家みたいなワードで恐縮だが「とにかくよく出来ていて、巧い!」。
なるほど!と思わせる応酬の畳みかけで、締めのオチまで素晴らしかった。噛みしめて何度でも観たい。

前述の通り、ブラッシュアップっぷりがものすごいお二人。このネタが更にパワーアップしたら、とんでもないことになるんじゃ?とまで思った。色々期待しちゃうなあ。

と言うことで、「すゑひろがりずのネタ、超面白い!」と改めて感じさせてくれる、単独公演「宝船」。次回千穐楽の東京公演(10/7@ルミネ)もますます楽しみ!配信有りとのことなので、多くの方に観てほしいな。

たまたまこの文章を目にした、すゑひろがりずの最近のネタを見ていないそこの御方!「テレビで美味しいもの食べて、その料理名を和風変換して『いみじー!』『ポポン!』ってやってる着物の二人」は、ネタもバリバリなのでぜひ!

おしまい♪

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