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【第伍帝国】瓦礫の男~たまむし放浪記②~

「あなたの手伝いがしたい」

2022年9月、-UB-を脱退した私はWoT界の荒野にいる球磨という男を訪ねていた。
彼はWoT界に野望を持つ男の一人であった。しかしその事を多くの人は知らない。

球磨、球磨ノ介。彼を知る数人が、彼の野望を知っていた。
彼が最初に立ち上げたNIC-Qというクランが他人の手に渡り、彼は-GMU-という場所で元NIC-Qであった、GASさんと一緒に活動していた。

その後、野望に目覚めた彼は、新たなクラン-5th-【第伍戦車帝国】を砂礫の中に建国したのである。

彼のクラン運営の手腕は、彼がNIC-Qのクランマスターであった頃からよく知っていた。そのため球磨さんがクランを立ち上げ、Twitterを動かし始めた時から私は気になっていたのである。

彼の目指す野望とは何か。

それはクランの再編である。
WoT界には、数多くのクランがある。
そのほとんどが、集団戦などはやらないクランであり、活動もまばらである。
出来てから時間が経ったクランは、人も段々抜けていく。クランマスターや運営陣が不在となり、運営がままならなくなる事も多々ある。

そのようなクランの中でも、アクティブ勢は存在し、一人や数人で細々と遊んでいる人も多いのである。

そのようなクランを吸収・合併し、アクティブ勢を取り込み、第伍帝国がサポートすることで、WoTのクラン活動をより活発にするということが、球磨さんの野望なのである。
そのためのクランが、第伍戦車帝国なのだ。

「あなたの手伝いがしたい」

そういう私に、瓦礫の皇帝は告げた。
「このクランの道は、長く険しい。クランとしての活動も今はままならない。あなたの望むサポートは受けられないかもしれない。それでもよいか。」

私は即答した。
「あなたの理念に共感している。ぜひ働かせてほしい。」

球磨さんは私を信用し、副司令官に任命した。
破格の待遇であった。

荒野を風が突き抜けていく。
瓦礫と砂礫の山の上に、第伍戦車帝国の旗印がはためいていた。



インターネットを渡り歩いてまだ6年、色々なカテゴリを楽しみ、「消費者」として生きています。 そんな文化の消費者の毎日思ったことアレコレを書いていきます。雑記。