人に期待するって、難しいよね
人に期待するって、難しいよね。なぜなら、人が揉めるのは大抵期待が裏切られたときだから。
AさんとBさんのカップルの喧嘩を例に挙げてみよう。
A「晩ごはんなにがいいかなー?」
B「うーんなんでもいいなー」
A「じゃあここは?」
B「そこはなんかちがうなー」
A「はー?なんでもいいっていったじゃん!」
このとき、AさんのBさんに対する期待は、『私の提案には賛成してほしい、あなたは提案を放棄したのだから』であろう。
一方、BさんのAさんに対する期待は、『私の食べたいものを提案してほしい』であろうか。どちらの期待が正しいとか、どちらの期待は図々しいだとか、それはとりあえず置いておいて、両者ともに相手に期待をしていることは間違いない。
そして、その期待が裏切られたことで憤りを感じているのだ。この例はちょっと正しくないかもしれないけど、人間の怒りはだいたいそこに原因がある。
子どもが泣くのは、自分の思い通りにことが運ばなかったときではないか。
メンヘラがメンヘラたる所以は、相手に尋常ならざる期待を寄せるからではないか。
当たり前のことだけど、期待が裏切られたときに人は怒る。
かといって、人は期待せずにはおれない。他人に期待するということは、自分にもある程度期待しているということだからだ。
自分がこれだけやったのだから、相手にもこれだけ応えてほしい。
自分がこれくらいできるのだから、相手もこれくらいはできるだろう。
自分を基準にした相手への期待で、社会はまわっている。裏切られる不快さを嫌というほど知っていても、人は期待せずにはいられない。
誰かに期待しすぎず、かといって全く期待しないわけでもなく、ほどほどに期待し期待されながら、うまく関係を築いていかないといけないのよね。分かってても、難しいよね。
人に期待するって、難しい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?