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3、女帝(大アルカナ)解説

 3、女帝

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 大まかな意味(正位置の解釈)


 ゆったりとした表情の女帝が玉座の上に腰掛けてこちらを見ています。彼女は頭上に12の星が輝く冠を戴いており、杖を持っていることから位の高い女性であることが分かります。彼女の体は未来を示す右側に向いており、背景の川も同じ方向から流れ、手前に金色の稲穂が頭を垂れています。「♀」のマークはザクロと同じく女性原理を示しており、彼女の人を慈しみ恵みを自分にも他者にも分け与える性質が彼女を取り巻くものを豊かにしていくことを示しています。
 ★意味:豊かさ、心身共に潤っている状態を他者と共有している、世話を焼きたくなっているような心境、感情や感性に訴えかける状態、愛しているが故に寛容になれるような状態、物質的にも五感を刺激するものにも満たされている状態
 ★人間関係/恋愛上の意味:愛情深くなっている状態、惜しみなく分け与えたい心境、介入してあげたい状態、見守るよりは干渉したい心境

 逆位置

 周囲に干渉したがる女帝の性質が裏目に出ます。周りに影響を及ぼそうとするあまり、自分自身の軸が失われていく状態を指し示します。自分自身を見失ってまで他者の要望に応え、自分をないがしろにして貧しくなってしまっている状態です。このことから、他者に愛されたいという欲望のために我を失いそれに溺れてしまう可能性も示唆します。何にせよ、自分のことを疎かにしてでも人の欲求を叶えてしまうことで、かえって自分の飢餓感が高まってしまうような、側から見ると満たされているように見えても内心の飢餓感が募るばかりの苦しい状態を暗示します。
 ★意味:自分の軸がない状態、周りに還元しすぎている状態、自分の声や輪郭が曖昧になっている状態、自己主張ができず内側に不満が溜まる状態
 ★人間関係/恋愛上の意味:相手に尽くしすぎている状態、干渉しながら自分が疲弊している状態、他人に与えながら自分の飢えを自ら酷くしてしまっている状態

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