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2、女教皇(大アルカナ)解説

 2、女教皇

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 2、女教皇


 大まかな意味(正位置の解釈)


 ザクロのタペストリーを背に玉座に座る女教皇が居ます。彼女を挟むのは「B(Boaz/闇)」と刻まれた黒い柱と「 J(Jahim/光)」と刻まれた白い柱です。彼女の手元には「TORA」と記された巻物が、足元には三日月が横たわっています。彼女の冠も、三日月2つに挟まれた満月のようです。ザクロ、三日月、月に象徴されるのは女性原理であり、またキリスト教世界においては女教皇は存在しません。その地位にたどり着くための手立てが、本来はないのです。――ではなぜ彼女は?優れた直感力と書物から学ぶ力を持って、彼女は崇拝される地位に至ったと考えるべきでしょう。
 ★意味:静寂と直感力、学術的な素養の高さ、内省する心境、清らかさ、優等生、決断力、高嶺の花
 ★人間関係/恋愛上の意味:静観している状態、様子見、知性的なコミュニケーションを好んでいる状態、プラトニックな状態

 逆位置


  逆位置になると、黙々と知識を積み上げ、乞われれば知恵を人々に授ける女教皇の性質が裏目に出ます。知識を積み上げるばかりで人の意見に耳を貸さなくなったり、人への警戒心が強くなり過ぎて頑なになってしまったり、人との関わりを絶ってしまったり、自分の直感に振り回されてしまったり。全体的に心のバランスが崩れている状態で、知識に偏り過ぎてしまっている状態と言えるので、立て直しや休養が必要でしょう。
 ★意味:直感が鈍っているか直感に振り回されている状態、頑なさ、見通しが立てられない状態、耽溺、優柔不断、何かしらの理由で悩みを抱えている人
 ★人間関係/恋愛上の意味:自分の殻に閉じこもっている状態あるいは相手にのめり込み過ぎている状態、コミュニケーションの過少あるいは過多、感情的になって相手の言葉を冷静に受け止められない状態

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