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18、月(大アルカナ)解説

 18、月

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 大まかな意味(正位置の解釈)


 静かな青色の空に大きな月が浮かんでおり、そこから降り注ぐ黄色い月光に向かって犬と狼が吠えているようです。波立つ湖面からはザリガニが這い出ています。水中に危険があったのでしょうか、あるいは月の光に導かれて水中から顔を出したのでしょうか。無意識や直感、感情を表す「水」の中から這い出てきたザリガニは野生の勘や無意識から訴えの象徴で、反対に月に向かって吠える獣2匹はこの先の危険を知らせているようです。道は険しい山の向こうまで続いており、月に描かれた女神の顔は横顔に過ぎず、目を閉じて眉根を寄せているその顔からは表情の全てを読み取ることなどできません。不安や危険、秘密の存在、でも何かの勘が働いている状態、「塔」の破壊、「星」の希望を抱えて「太陽」の夜明けを得るには、心細く不安な旅路を踏破する必要を教えてくれるカードです。
 ★意味:心細く不安な状態、危険や不確定要素、裏切りなどの存在を警告している、今後どうなるかが分からずに悩むような状態、援助が得られず心許ない状況、(心理的、精神的な事柄を占った場合)無意識から訴えがある状態、無意識からの警告をキャッチしている状態、虫の知らせ
 ★人間関係/恋愛上の意味:先行きが分からず不安な状態、寂しさを抱えて不安な気分、秘密の関係や裏切りを抱えていること、何かの原因があって相手を信じ切れていない状態、関係に対する不安が相手に対する不信感にもなっている状態、(性的な事柄を占った場合)相手を食べ尽くしてしまいたいような衝動で相手を求めている時で不安や寂しさが根底にある点は変わりがない

 逆位置


 逆位置の月は、正位置とは反対に不安や心許ない状況が次第に晴れていくことが暗示されるカードです。「月」を得ている以上は元々は強い不安や危険の存在があったことは示唆されていますが、それがやや緩やかに解けていきます。暗い夜、月の光のみが届くような夜道に次第に暁が訪れることでしょう。それは秘密の露見や裏切りの発覚なども伴う夜明けかもしれませんが、危険が隠されていることなく明るみに出たことで、少なくとも夜の闇に隠されている間よりは対象がはっきりとし、立ち回りやすくなることでしょう。
 ★意味:不安や迷いが晴れていくこと、秘密が露見すること、危険がはっきりとするかそもそも疑心暗鬼だっただけでそのようなものがなかったとわかるような状況、不安で憂鬱な状態からやや明るい状態に転じること
 ★人間関係/恋愛上の意味:不安はあるもののそれが次第に軽くなっていくこと、警戒心が薄れていって信頼を築けるような状態になっていくこと、心を開けなかった状態から心を開けるような心境になっていくこと

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