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『地方創生をめぐる現状と課題について』

地方と東京、実体験から


このテーマを見た時、東京という土地で生活し、社会人として勤めようとしている私にとって、客観的に立ち位置を知るきっかけになるテーマだと感じました。

というのも、私の母方の実家が宮城、父方の実家が山形と、「都心」から離れた地にあり、正月やお盆に訪れた際に「東京との差」を感じる体験をしているからだ。写真は宮城県亘理駅!

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まずは体感的に、東京で同世代と囲まれ生活しているのとは違い、高齢者の割合が大きく、悪い言い方になってしまうが、東京程の活気を感じず、スマートフォンのアプリやサービスと連動した飲食店のサービスも少なくなってしまう。

今回は、その「体感」が具体的にどんな事実に基づくのか、どうすれば前進していけるのかを考察してみました。

そもそも地方創生って?

まず、地方創生というワードを整理します。

地方創生とは、「東京一極集中を是正し、地方の人口減少に歯止めをかけ、日本全体の活力を上げることを目的とした一連の政策である。」
(まち・ひと・しごと創生基本方針 2015(概要)
-ローカル・アベノミクスの実現に向けて- から引用)

とあり、日本の都心部と地方部で生活水準や、就業機会の格差が拡大している実態をどうにかして行こう!という政策です。

母方の実家、宮城県亘理町に注目!

今回は、私が物心の付く前から、祖父や祖母に会いに度々足を運んでいる

宮城県亘理町に注目します。


■ 人口の長期的推移

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グラフからも分かるように、亘理町の人口は、高度経済成長期に減少(大都市圏への人口移動)したものの、その後は増加傾向を維持。しかし、平成 22 年には減少に転じ、34,845 人となっています。

一方、世帯数は増加を続けており、その結果 1 世帯当たり人員は減少し、平成 22 年時点で 3.2 人/世
帯となっています。つまり、核家族化の進展や単身世帯が増加している状況にあるといえます。

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この人口ピラミッドからも分かるように、昭和55年には増加し続けていた亘理町の人口だが、近年では若年層の人口減少が明らかであり、2010年データ移行も減少傾向にあるのが実態であります。


それでも!

このように、実態は総人口の減少や、少子高齢化といった地方部で大きな課題となっている問題が、亘理町でも可視化されていますが、

亘理町では、この現状を打破するための創生案として、

町をあげての総合戦略を掲げています

「亘理町における最重要課題である定住促進を加速化するため、総合発展計画に掲げる政策・施策を基本として、実効ある取り組みを総合的に進め、亘理町のまち・ひと・しごとの創生を実現するうえでの指針」

として、新しい人の流れ新しい雇用新しい家庭新しい地域づくり4大目標として、前進するための政策が組まれているのです。

イチゴを中心とした農産品のブランディング戦略


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具体的には総合戦略の一案として、イチゴを中心に、亘理町の農水産物のブランディングを確立し、産業・観光・交流など様々な分野での活用を図ったり、

地域毎の特産品における特徴や課題を共有することで、地域相互のブランド向上を図る計画です。

主な取り組みとしては、

・ 他の自治体の農水産物と連携した加工品の開発、販路拡大
・イチゴ観光大使の任命
・販売促進キャンペーンの合同開催などブランド価値向上の取り組み

(亘理町まち・ひと・しごと創生総合戦略平成30年度版より引用)

があり、具体的に亘理町の課題を打破し、前進させる取り組みが進んでいます。

母が生まれた地の現状と課題を知って

以上が、私の母が生まれ育った地現状課題でしたが、

まず”自分がこの現状に当事者意識が薄い”という事を知らされる結果となりました。

地方経済や、文化が上手く回転せず、衰退傾向にあることは日々ニュースや友人との会話の節々から”感じて”いましたが、

具体的な人口減少や生活環境の実情や、その現状の中でも町として前進していく力強さを目の当たりにしました。

今回のNote取り組みから宮城県亘理町という地方の一例を挙げさせていただきましたが、

日本の実体に対する解像度を上げること、その実態に対して自分と結びつきを考えることは、今後重要になってくることだと痛感しました。


大沼環


最後までご拝読頂きありがとうございます!


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