百済木でもわかる!         空牙団の回し方+鉄獣戦線との混ぜ方(前半)

・はじめに

空牙団はイラストアドの高い(特にケモナーに)人気のテーマです。しかしデッキビルドパック出身かつ現代遊戯王の展開系だけあって効果が複数あったり、即時誘発効果の条件やアドの稼ぎ方が少し特殊。

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今回はメルカリでいきなり鉄獣戦線との混合デッキを買ってしまった知り合いのケモナー…もとい、初心者さんにも動かせるように、手札から逆算する展開や盤面の考え方などを解説していきます。基本的に誘発を積まないフリーや交流会向けの記事です。ところで毎月出るはずのサジータさんの無精卵ってどうしてるんでしょうね?

・先行盤面の考え方(重要)

基本的に遊戯王は先行有利なゲームです。罠は置いたターンには基本的に発動できませんし、後手は常に先手の敷いた盤面を越えながら展開する必要があります。妨害を貫通するのが得意なデッキもありますが、空牙団は基本的に下級による連続召喚が起点になるため、空牙団の流れがとまるとそれだけで非常に苦しくなってきます。まずは先行で勝てるようになりましょう。

空牙団の盤面は4つの要素からなっており

①上級による無効or耐性

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属するカード:ラファール(空牙団コストでモンスター1無効)、ウィズ(同じく魔法罠無効)、ダイナ(攻撃対象固定)、サジータ(対象耐性)

②下級による除去

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属するカード:ドンパ(表側対象1破壊)、リコン(セット1破壊)

③リンク、下級によるアドバンテージの確保やリソースの回復

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属するカード:ビート(サーチ)、フィロ(蘇生)、シール(サルベージ)、フォルゴ(1or3ドロー)

④魔法罠による②、③のトリガーとなる特殊召喚

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属するカード:烈風の空牙団(墓地蘇生)、新風の空牙団(リリースしてデッキから特殊召喚)、空牙団の修練(戦闘か相手の効果で破壊さるとデッキから特殊召喚)

①のうちラファールとウィズには空牙団が手札コストがある点。手札からの特殊召喚が出来ないため、1ターンで2体以上並べるには墓地に落としてフィロの効果や烈風で釣り上げるなどの工夫が必要になります。

②の下級による除去には④のトリガーが必要となる点

③のうちフィロとシールは墓地に空牙団がいないとリソースを回復が行えない点、リンクであるフォルゴは戦闘の他にも②による破壊をトリガーにドロー出来る点に注意が必要です。

④のうち新風は空牙団の枚数自体が増えない事、修練は受動的な効果であり空牙団を知ってる相手だとリソースの回復役(特にビート)から殴ってくるので、永続である事を加味しても他の二枚に比べてやや価値が劣ります。

・展開の考え方

手札の空牙団が何枚あるか、上級は被っていないか、空牙団の枚数を増やせる魔法は何枚あるかを最初に考えましょう。中でもビートは特殊召喚さえすれば毎ターン1枚サーチしてくれるため非常に強力です。手札に空牙団が複数枚いるのであれば、多くの場合はビートは2枚と計算してしまってよいでしょう。

・空牙団単独の盤面例

盤面例① フォルゴ+ドンパ+空牙団下級+伏せ1

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対象1破壊3ドロー:獣族を含まない空牙団3体でリンク召喚することで、ドンパをリクルートして盤面を形成する事ができます。空牙団にアクセスできるカード3枚+魔法1枚から作る事ができるオーソドックスな盤面です。後述の鉄獣との混成であれば結構な確率でこの盤面が立ちます。妨害は1破壊とやや控えめですが、3ドローあれば次のターン以降最低4枚手札があるため、動けるリソースは十分に残っているはずです。

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手札に空牙団を確保した上でラファールなどの上級を添えてあげれば、中々硬い盤面になるでしょう。シールやビートがいれば更にリソースを増やすことができ、特にシールはにラファールで捨てた空牙団を回収する事ができます。

盤面例② ラファール+ドンパ+1伏せ+空牙団下級 

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1ドロー、モンスター1無効、1破壊:フォルゴまでリンクが伸びないパターンの盤面です。基本的にラファールは下級と並ぶ形になると思います。先行盤面としては十分に機能しますが、出来れば避けたい形です。並ぶ下級によってはリソースの回復手段が貧弱でジリ貧になりがち。可能な限りシールでラファールのコストをサルベージしたり、ビートのサーチを使ってリソースを回復していきましょう。

盤面例③ ドンパ+空牙団下級+1伏せ(空牙団1~)

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1破壊:上の盤面にたどり着けないなら、この形を目指しましょう。半端な高打点棒立ちやセットエンドよりはずっと良いです。なるべく相手が複数枚消費して出したカードを破壊するように心がけましょう。

・鉄獣を混ぜるメリット

鉄獣戦線を混ぜるのは非常にメリットが大きいです。

空牙団の盤面のうち②特殊召喚をトリガーとする除去、③アドバンテージの確保、④トリガーとなる特殊召喚の3要素を手札1枚から補ってくれるため、目指す盤面の考え方が非常に柔軟になります。

・鉄獣のカード解説

下級はフラクトール素引きするか天キからサーチするのが基本です。

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フラクトールを手札から捨てて

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ナーベルを墓地に送り

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ケラスをサーチし、鉄獣下級の共通効果を使えば好きなタイミングでフォルゴもしくは鉄獣のリンクモンスターを立てる事ができます。自身の効果を使えば召喚権を空牙団に温存する事もできます。

つまり手札一枚+コストから召喚権を温存してフォルゴ

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もしくは鉄獣のリンク4モンスターである凶鳥のシュライグ


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を立てる事ができます。シュライグは空牙団の盤面のうち②の要素を持ち、獣族、獣戦士族、鳥獣族(ビートやラファールなどがトリガーにならない点に注意してください)の特殊召喚に合わせて対象を取らない除外を行え、打点も3000と優秀です。

また手札1枚から召喚権を使った後リンク2のフェリジットを立てることで

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召喚権を使わずに獣族、獣戦士族、鳥獣族の空牙団を場に出せます。その後はケラスを素材にリンク3であるルガルを立てましょう。

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フェリジットの墓地効果で手札の質を良くした上で、ルガルの効果によって②のトリガーとなる④相手ターンの特殊召喚を行う事ができます。

(効果のコストはかぶった鉄獣の下級がよいですが、シールやフィロで回収できるなら空牙団でも問題ありません。この場合墓地から除外しないようにしましょう)

魔法罠はのうち凶襲はビートにアクセスできないものの空牙団の魔法罠とほぼ同じ感覚でつかえます。

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罠である抗戦は除外モンスターを特殊召喚してリンクするカードです。シュライグのトリガーになる上にルガルになるため優秀ですが、1ターン目で能動的にリンクを伸ばせないのと、シュライグが立たない場合高確率で腐るため、枚数は控えめにしたほうがよいでしょう。

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戦線は鉄獣下級にアクセスできるものの、1ターン目の枚数が減るためになるため天キを採用していればあえて入れる必要はないでしょう。

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・鉄獣戦線を絡めた盤面例

盤面①:フォルゴ+ドンパ+空牙団下級+伏せ1

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破壊1+3ドロー:鉄獣の採用によって消費3枚でこの盤面に移行できます。実戦では都合よくドンパを引けていないと思われるので、他に下級が並んだり上級を添える形になると思われます。コストを用意できそうならラファールも添えてあげましょう。

盤面②:ルガル+ドンパ

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破壊1:手札2枚から出せるコスパのいい盤面です。捲られてもルガルの墓地効果により被害を抑える事ができ、3ターン目に動くリソースも十分温存できています。

盤面③:シュライグ+ドンパ+伏せ1

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対象取らない1除外+対象1破壊:かなり前のめりな盤面です。シュライグが除去されたとしても後続をサーチできるため、見た目より継戦能力はあります。伏せが抗戦であれば破壊と除外のタイミングをズラす事ができ、3ターン目に殺しきるための打点も十分です。


・カードへのアクセスについて(余談)

展開系のデッキは回りを良くするために(=必要なカードを揃えるために)サーチ(手札に加えること)もしくはリクルート(特殊召喚)するカードが入ってる事がほとんどです。このデッキのサーチカードで言えば増援はこのデッキのメインエンジンであるビートをサーチできますし、演舞天キはフラクトールかケラスを手札に加える事ができます。サーチカードがあることでデッキは40枚なのに、デッキの中にはビートが4枚、シールは5枚、フラクトールが6枚入っているのとほぼ同じ動きをする事ができます。このデッキではサーチ先はほぼ固定ですが、リクルートするカードは状況によってかなり変化してきます。(ほぼ空牙団の中でいくつかの選択肢を選ぶ事になるでしょう)状況によってリクルート先を替えていくのが、空牙団、ひいては展開型の遊戯王を上達していくミソかもしれません。



次回はデッキ構築や採用枚数、

リプレイ動画を使った実戦例を見ていきましょう。

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