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夫婦で脱サラ宣言!農業に夢を見たきっかけ

こんにちは。有機野菜を作りながら、複業として都内で仕事をしてる2児のワーママ、たまきちです。

私は、元々都会育ちの会社員でしたが、30歳の時に夫と共に脱サラして新規就農しました。あれから4年経ちますが、未だに周りからは「よく思い切ったね〜。」と呆れられます。

実は自分でも、若かったな、とんでもないことをしたな〜と思うこともあります。そんな見切り発車人生の私ですが、今日はそんな私が農業を始めたきっかけについてお話ししたいと思います。

会社でもやもやしていた私

農業に携わる前の私は、海外の大学を卒業後、某建設会社の総合職として法務の仕事をしていました。入社5年目で結婚しましたが、当時まだ子供はおらず、毎月のように海外出張へ行く毎日。大きな仕事を任されたり、それなりに充実した会社員生活だったと思います。

ただ、なんとなく物足りないな…と思うこともありました。

今から思えば、完全なる年功序列の会社だったことや、女性の管理職がおらず、働く女性として目標となるロールモデルが会社にいなかったことも、もやもやの要因だったかもしれません。

今となっては、それなら自分が会社を変えるために頑張れば良かったのに、と思うこともありますが、当時はまだ若くて他力本願な性分だったので、この会社で女性がずっと働くのは難しいな、と結論づけてしまっていました。

そんなとき、何を思ったか、「夫婦一緒の趣味があるといいね!」と週末菜園を始めました。といっても、最近流行り(?)の手ぶらで通って道具もタネも全部用意されているようなタイプの農園です。

何を隠そうと、私はそれまで、土いじりなんて大嫌い。小松菜とほうれん草の違いもわからない。そんな農業とは無縁の人間でした。それが何故、家庭菜園!?と思いますが…。何となく、そんな生活に憧れていたのでしょうね。そこで、夫婦ふたり、人生初となる野菜づくりをはじめたのです。

家庭菜園で野菜作りの魅力に出会う

さて、実際に菜園をはじめてみると、それまで土いじりに興味ゼロだった自分でも、意外にも楽しいことがわかりました。

何よりも、自分で作った野菜の美味しいこと!

採れたてで新鮮ということもありますが、小さな一粒の種が美味しい野菜に育っていく過程を知っているので、一口ひとくちを噛み締めて味わって食べることを覚えました。(それまでは、とにかく忙しかったので、会社のお昼休みに買ってきたお弁当をかきこむ毎日でした。)

週末農業なので、もちろん、大した野菜はできませんし、失敗も多かったです。それでも、夫婦二人で試行錯誤を重ねてできた野菜を、家で食べた時の喜びは今でも忘れられません。

旅行で訪ねた農家カフェで

さて、そんなことで家庭菜園を始めてから数ヶ月。もちろん当時は、会社を辞めて農業を始めるなんて微塵にも考えていませんでした。

ところが、たまたま夏休みの旅行で訪れた四国の農家カフェで、若くして夫婦で脱サラして農家カフェをしている方と出会います。もともと建築関係のお仕事をされていたお二人は、築100年にもなる古民家を改装し、こぢんまりとしたカフェを営んでいました。土日にカフェをやり平日は畑をやる。都会にはないゆったりとした時間が流れていて、なんとも素敵だったのです。

この出会いが、私たちが就農に向けて歩み出す一歩となりました。

そんなんで、会社辞めちゃいました!

さて、もともと、一度決めたらすぐ行動!タイプの私と主人。

今から思えば、就農に向けてもっと色々と情報収集をしたり、人生設計について考えたり、いろんな人のアドバイスを聞いたり…色々とやるべきことはあったと思います。野菜づくりについても、家庭菜園しか経験がなく、農家出身でもないため、知識も経験もほぼゼロだったのです。なのに、若気の至りか、後先考えずに会社を辞めて農業を始める決心をしました。

会社を辞めて農業をやろう!というアイデアが芽生えてからは、猪突猛進にそれに向かって行動を始めました。しかし、ここから実際に農業を始めるまでの道のりは簡単なものではありませんでした。反対する親の説得、研修先探し、行政との給付金をめぐるトラブル、農地や家探し…おまけにその最中にやってきた長男の育児。

就農に向けてのいばらの道(笑)が始まったのです。

それについては、また別の機会にお話したいと思います。

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