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【G指数】取扱説明書

皆さん、こんにちは。tamakenです。

表題の通り、この記事では「G指数」の見方・使い方を、Targetで抽出したデータと一緒にご紹介します。

まず提供する指数表はPDFで各場1枚でまとめています。2場開催なら2ページ、3場開催なら3ページです。※今回はサンプルなので中山のみ


1. 指数表の見方

G指数取扱説明書

まずは指数表の見方から。上記サンプル①②③は見たまんまですから、④⑤⑥について補足します。


④騎手名(同コース上位5名は色付き)

JRA-VANの騎手データより、コース相性(勝率・連対率・複勝率)上位の5名を色分けしています。色分けは指数順と同じなので、見ていただければすぐに認識いただけると思います。
1位:黄色 2位:水色 3位:緑色 4位:薄い赤色 5位:薄い青色です。


⑤前日オッズ(22時~24時頃)

ここは正直見たまんまです。オッズと指数のギャップを狙うのがおいしい馬券の取り方になるので取り入れています。今回のサンプルですと、3位オーソリティが人気とギャップがあっておいしいオッズに見えてきますよね。ただし、あくまで前日オッズである点はご注意ください。ネット販売中心の2020年は特に締め切り直前で大口が入ることが多くオッズが直前まで動くので、必ず購入前にオッズは確認するようにしましょう。


⑥G指数・順位(相対値。馬能力+騎手補正込み)

単純に「指数1位馬から順に好走率が高いと思われる」というのが指数表の最も簡単な見方です。ですので、サンプル2020年の有馬記念では最も好走確率の高い馬が9番クロノジェネシスということです。

G指数の構成要素は主に6つ。
①タイム指数 ②前半3F ③後半3F ④平均3F ⑤調教 ⑥騎手
これら各項目を数値化し、出走馬の横比較をして該当レースの相対値を算出しています。ですので、絶対値(馬の絶対能力)を示しているわけではない点はご注意下さい。



2. 指数表の使い方

使い方は人それぞれですが、今回は6パターンを紹介します。


①指数上位馬で軸馬を選定する

高指数馬が好成績なので、馬連・ワイド・3連系の軸馬選定の参考にしていただくのが最も有効な使い方です。特に指数上位3頭の複勝率が高い指数ですので

「軸を指数上位3頭から1頭選んで馬連・ワイド」

この買い方が的中率と回収率のバランスが良いのではと思っています。

下図は2020年特別戦の指数1~3位複勝Box買いのクラス別成績です。
OP以上の成績が良く、ハンデ戦が苦手
斤量は指数要素に取り入れていないため、苦手としています。

指数①②③複勝結果

同じく2020年特別戦で1~3人気の複勝Box買いも調べました。

人気①②③複勝結果

比較すると人気馬で軸選定する方が良い、と思う箇所もあります。その点は否定しませんが、特にG2戦の回収率はG指数が10%近く差をつけています。上手に得意不得意から取捨選択することが的中への近道ですね。


②指数と人気のギャップで穴馬選定する

サンプル2020有馬記念の指数3位オーソリティ(7番人気)のように、指数は上位だけど人気はない、という馬がいた場合は期待値が高いです。オーソリティは残念ながら激走出来ませんでしたが

「人気と指数のギャップ差がある馬から人気馬へのワイド」

この買い方も少点数でハマった時に回収率が高いのでオススメです。


③指数上位馬のBOX買い

複勝率が高いのでワイドBoxが良いと思っていましたが、調べて自分でも驚きましたが、「重賞での指数上位3連複Box」の成績が非常に良いです。
下記はTargetの馬券シミュレーションで2020年特別戦における指数1~6位までの3連複BOX購入時、そのクラス別成績を出してみた結果です。

【馬券結果】3連複_2020特別

「じゅ、重賞実績が熱い!」

自分で確認したときにビックリしました。重賞は何も考えずに

「6頭Boxで買ってたら回収率164.9%!」

考察して馬券を外していた自分としては、ショック大でした・・・orz

G2がG1・G3と比較して低いのは、G2は実力馬が走り易い条件であり、実力がやや足りない馬と差が出やすいため堅いレースになり易い、という証拠ともいえます。※ハンデ戦除く

条件戦は穴馬が突っ込んでくることが多いので、3連系を当てたい場合は
「指数下位の馬からもピックアップ出来る別の根拠を取り入れてみる」
ことも重要だ、ということが読み取れますね。

最後に「3連複6頭Boxでは点数が多い」と思われる方は、指数上位5頭の3連複Boxの場合も2020年の重賞では下記のように好成績を残せていました。

【馬券結果】3連複5頭Box_2020特別

ただ、毎年同じ結果になるわけではありませんし、的中率は10%以上下がりますので、的中率と回収率のバランスにはご注意下さい。


④危険な人気馬を発見する

②で出した穴馬選定の逆の考えで
「人気に対して指数が低い場合は危険な人気馬である可能性がある」
と疑ってみることも出来ます。

2020年の有馬記念では、前日オッズでラッキーライラックが3番人気(当日は4番人気)でしたが、指数は6位。人気過剰傾向であることが指数表からも読み取れたので、自信をもって"消し"評価とすることが出来ました。


⑤騎手評価を活用して、軸馬・消し馬の選定

今回のG指数公開に合わせてコース相性上位騎手の色分けを追加しましたが、個人的にすごく可能性を感じています。改めてサンプルの2020年有馬記念を使って解説します。

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今回、クロノジェネシスとフィエールマンが抜けた指数になっていましたが、フィエールマン騎乗のルメール騎手が騎手成績で1位なのに対し、北村騎手は6位以下。指数差は僅か0.2ptしかありませんが、G指数は騎手評価込みの指数であるため、単純に馬の強さはクロノジェネシスが上。北村友一騎手が相当ヘタな騎乗しない限りは勝つ可能性が高いことが推測できます。

また、指数5位のワールドプレミアは、騎手評価2位の武豊騎手込みの指数ですが、先ほど自信の消し馬とした指数6位のラッキーライラックと指数差0.6ptしかないことを考えると、消し評価を与えられたかもしれません。

実際の馬券は、逆に武豊騎手の神騎乗が怖くて馬券に入れてしまいましたが、この最後のさじ加減は使う人によって変わるでしょう。つまりセンスが問われます(笑)が、検討材料に入れてみても良いのではないでしょうか。


⑥指数の断層から、軸馬・消し馬の選定

1つ下(上)の順位で指数差が5pt以上開いた場合、上位の馬を軸馬に選定、また下位の馬を消して点数を絞りこみたい際に活用できます。

2020年有馬記念を例にとると、指数2位のフィエールマンと指数3位のオーソリティの差が最大指数差で10pt。上位2頭が抜けて強い可能性が高いので、2頭軸にしたりワイド・馬連の1点で勝負することも有効です。

また、指数4位のカレンブーケドールと指数5位のワールドプレミアの差が指数差2位で約7pt。ワールドプレミア以下を全て消しで少点数の3連系で勝負するといったことも夢ではありません。



まとめ

今回の活用例だけではなく、人によって他にも実践・活用方法が見つかると思います。ぜひご自身で使いながら慣れていくのが的中率・回収率UPの近道だと思います。

競馬予想には様々なファクターがあります。
「血統」「斤量」「右左回り」「馬場適正」など、取り入れていないファクターもまだまだありますので、指数バージョンアップは常に検討していますし、アナログ予想も組み合わせることも重要です。

G指数表を競馬予想の1つとして取り入れていただければ幸いです。


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