くさくさした気分を下げ、ぷくぷくした気分を上げる方法

昔から、気分の浮き沈みが激しい方だった。そんな自分を持て余し、10代20代は非常に苦しんだものだ。いや30代もか? 40代を目前にして、ようやく、本当にようやく、くさくさにやられることは少なくなった。

普段からご機嫌でハッピーな人に憧れ続けてきたし、そうなれない自分を残念に思い責めてきたけれど、仕方がない。私はすぐに凹んだり落ち込んだり、嫉妬したりする人物なのだ。だからいつからかこう考えることにした。やって来るくさくさは仕方がない、せめて、どういうときにくさくさするのか、何をすればぷくぷく回復が早まるのかを研究しよう、と。

それにしてもくさくさは勿体無い。
くさくさしていると、まず仕事がうまくいかない。自分の書くものが全く面白いと思えず、人様に見せられないし、そもそも全然書けない。
だったら仕方がないと本を読んだり映画を見たりしようとも、余計に自分の情けなさが強調されてくさくさする。家事を頑張る余裕もない。家族と喧嘩しがちになるし、そもそも誰にも会いたくなくなる。人からもらう言葉やメールも、なんだか辛いものばかりだ。とにかく「なんかうまくいかない」のがくさくさなのだから。

今月に入って、久しぶりにくさくさにやられていた。ピークは3、4日だが、うっすら気付いた時から2週間くらい。順調にくさくさを増幅させていた。それがさっき、子どもたちを寝かしつけているときに、お腹の中から笑い出したくなるようなぷくぷくした気分が沸き起こっていることに気が付いた。
なにが特別なことあるわけでもないがなんだか嬉しい。明日の予定が楽しみだ。誰に褒められたわけでもないのに、自分がOKな気がする。これでもう大丈夫だな、と思った。少し長引いてしまったのは、対策が遅れたからだ。

ということで、ここに今回くさくさが起きた原因と、ぷくぷくを取り戻せた理由をまとめてみる。

<くさくさが起きやすい原因>
・仕事が忙しい→(これはぷくぷく時代に調子に乗ってホイホイなんでも引き受けることに起因していることも多い。寝不足になる)
・家事が回らない→(仕事が忙しいから当然なのだが、そのときに限って何くそと頑張ろうとしてしまう)
・ぷくぷくの絶頂みたいな刺激がある→(旅行や出張に出たり、人と会いまくったり、感動する何かに出会ったりする。それ自体はいいことだが、体力以上にアドレナリンを放出すると必ず落ちる)
・苦手な誰かに凹むことを言われたりされたりした→(苦手だな、と思う相手と距離をうまく取れず、無意識のうちにわざと近づきすぎてしまう)
・人に合わず引きこもる日々が続く→(これも仕事の忙しさと連動している)

<くさくさが長引く要因>
・くさくさしている自分を責めて余計に無駄に頑張る
・対人関係に過敏になっているので当然相手にも伝わるのでうまくいかない
・楽しいことだからとペースを乱して頑張る
・身ぎれいにできないので余計に引きこもる
・集中できないので無駄に情報を得て自己肯定感が下がる

<ぷくぷくに変わる方法>
・早めに休みをとる(完全オフにして一人で喫茶店にでも行く)
・自分を甘やかす(好きなものを食べたり、マッサージに行ったり、子どもとただ遊んだり)
・人に会う(好きな人とおしゃべりをする)
・お金を使う(割と大きな買い物をするとなおいい)
・楽しみな予定を入れる
・体を動かす
・抱えている仕事をどんなにグダグダでも最後まで終える。
・未来にやりたい仕事の企画を考える

書いてみれば、なんと単純なことでしょう。
いい人になろうと忙しくしすぎて疲れて、自己肯定感が下がるのに、もっと頑張るから、余計疲れる。疲れているから人間関係も仕事もうまくいかない。そのループから脱するには、周りの評価に頼らず、自分で自分をちやほやして楽しみを与えて、その上で、またやりたくなったら、もともと好きだった仕事や家事をやる、というほか、ない、ということだ。

しかし、この「早めに休みをとる」「甘やかす」がなかなかできない。ついくさくさの予感に気がつかないふりをして、「厳しくする」を選んでしまうと、悪化する。

ああ、次のくさくさがきたら、もっと早く甘やかし方法で、ぷくぷく状態にいかに早く戻れるかを実験してみよう、楽しみだ。ぷくぷく。


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