「 おぉ、 そうか。」 白隠禅師のおはなし
~ 白隠禅師が沼津の松陰寺にいた頃のおはなし ~
檀家のある娘さんが恋をして妊娠した。
娘の父親は「 一体誰の子だ!けしからん! 」と怒り心頭⚡
娘は男の名を口にしないで、子を産んだ。
「 この子の父親は誰なんだ?白状しろ!!」
怒り狂った父親に怯えて、娘は咄嗟に
「 白隠禅師です !」と嘘をついた。
娘の父親は白隠のところに駆けこむ否や、
「 このっ生グサ坊主め! お前の子だ、受けとれ !! 」
と怒鳴りながら、生まれた赤ん坊を突き出した。
もちろん白隠には、身に覚えのないことです。
ところが「 おぉ、そうか。」と赤子を受けとりました。
この出来事はまたたく間に知れ渡り、
白隠の名声は地に堕ち、
大人たちからは罵倒され、子供たちからは石を投げられ、
大勢の弟子たちが 「 白隠禅師ともあろうお人が。。 」
と去って行きました。
乳の出せない白隠は
一日に何度も、もらい乳をしに赤子を抱いて雪の中を出かけました。
托鉢に歩く白隠の背中にも、いつも赤ん坊の姿がありました。
赤子は少しづつ育っていきました。
時が過ぎ、こらえきれなくなった娘は、ついに父親に本当のことを白状しました。驚いた父親は、すぐに白隠に詫び
「 赤子を返してほしい。」と言いました。
すると、白隠は、、、赤子を返し
「 おぉ、そうか。」とだけ言ったそうです。
参照:直木公彦著『白隠禅師-健康法と逸話』日本教文社刊
おやゆび握りしめて「 私はわるくない 」とか言うてる場合じゃないね(笑)
大人らしい大人になりたい。寛容な人になりたい。
でも白隠さまみたいな災難はちょっと対処したくない。ゴメンしたい。
ってなんのはなしですか?
やった\(^o^)/なんのはなしですかデビュー
白隠禅師のおはなしでした~完
🌱花の種を買わせていただきます🌱