私はセンスが悪い　洪水でもあったの？

最近購入した、ヨーロピアンクチュールのパンツについて。
ファッションは本当に難しい。
最近またあった出来事である。

いつも利用している“YOOX”。
また今回も利用した。
ヨーロピアンクチュールのもので、値段もお安くなっていたのでこれは買いだと思った。
実は、届いた時から、自分でも少し丈が短いかな～と感じていた。
裾に向けてフレアな形のもので、脚の形が分かりにくくなっており、生地はしっかりしているし、ネイビーの色も良い。
最近、脚がやせ細ってきたのでスキニーを履かなくなっていたのだ。
「あれ、ちょっと足首ギリギリかな」
着てみた瞬間、思った。
それは着方にも問題があったが、その時は全く気づかなかった。
そのパンツはハイウエストタイプで、全開で上げられるところまで上げてしまうと若干丈が短くなってしまったのだ。
忠実にハイウエスト原理に従っていたから起こったのである。

洪水が来たのですか？

彼との食事に、私はそのパンツと、TOPSは色を合わせてブルーと白地の薄いセーター、上着は真白の膝丈のブルゾンを着て向かった。
100メートル先に彼を見つけ、笑顔で近づいて行く。
彼は開口一言、
「あれ、背伸びた？」
微笑みながら私の全身を見ながらそう言った。
え、あれ、この反応。
彼がこういう言い方をする時は穏やかに優しく注意してくれている思いやり表現なのだ。
やっぱり丈短い？
そんなに気にすることないと思ったいたが、どうやらやはり丈が短かったらしい。
歩きながら彼は続ける。
「丈が短いパンツを履いている人、海外でなんて言うか知ってる？」

洪水でも来たの？

海外では揶揄してそう言うようだ。
そんな丈の短いパンツを履いて、洪水でもあったんですか、という海外の皮肉だ。
確か前に街中で流行りの短い丈のパンツを履いている男性に対し彼が言っていたな、、、
いい大人の男性が、流行りだからと言って丈の短いパンツを履くのは格好悪いのね～なんてお喋りしていたら、自分に使われてしまった。

もちろん、その日は何かにつけてパンツの丈の話題を出され、笑いのネタにされたのは言うまでもない。
次の日、彼が
「もう少しズボンを下げてみたら？」
とアドバイスをしてくれた。
おお、どうしてそれに気づかなかったのか！！
股の位置もさがるものの、下げてみると丈も丁度良くなり、いい具合になった。
こんなちょっとしたことに気づかないなんて。
良かった、先日の帽子の様にお蔵入りしなくて済んだ。

これでまた次回からも彼と会うときに履けるようになったのである。